すげー今更感あるし記憶があやふやな部分も若干ありますが、更新のネタもないので次回と合わせて映画感想書いていきます。
本作は、2016年3月19日に公開したご存知プリキュアシリーズの映画作品です。
毎年春・秋と公開している映画の春の映画「プリキュアオールスターズ」シリーズの8作目にして、プリキュア映画通算20作品記念作品でもありました。
買うつもりなかったけどパンフ購入。
缶バッチもありましたけど、ハニー以外興味がないので44分の1を引き当てるのはどうあがいても無理だよなぁと諦めましたorz
本作を語る前に、まず前作についてのお話をしなければならない。
今まで3部作区切りをつけてきた「プリキュアオールスターズ」シリーズ。
オールスターズDX→オールスターズNew Stageと続けてきて、次なる作品は・・・!?と発表されたのが前作「春のカーニバル」でした。
6年も続けてきただけあってマンネリ化も指摘されていた本シリーズ。
そのマンネリ打破ということで様々な新機軸を盛り込んでいた「春のカーニバル」でしたが、お世辞にもその要素が受け入れるものだとは俺には思えませんでした。
簡単に言うならば、作劇に限界があるのだから作劇ごと捨てちまえっていうのが前作のコンセプト。
暴言に見えるかもしれませんが誇張抜きでそういう代物でした。まさに「子供だまし」。
そんなあまりの散々な出来に当時のブログでそれはそれはボロクソに批判したことをよく覚えています。
歴代プリキュア映画の中でもぶっちぎりの駄作だったなぁと今でもその評価は変わらないですね。
時は変わり去年の秋。
「Go!プリンセスプリキュア」の映画「Go!Go!!豪華3本立て!!」が公開されました。
「春のカーニバル」で受けた傷は大きく、全く期待せず見に行ったらこれもまた裏切られました。いい意味で
新しいプリキュア映画という意欲的な挑戦心に「これはこれで面白い!」という感想が出てしまったんですよねぇ。
それを受けての本作。
プリキュア映画20作品目という盛大な記念作品 ということではありますが、前作のショックが大きすぎてやはり素直に楽しめるのかという不安が募ります。
前作と同じくミュージカルの要素を全面に押し出していることもその不安を煽る要因になっていました。
結論から書くならば、見事前作の反省点を活かした及第点の作品だったなぁという感じでございます。
前作からの大まかな改善点を挙げるならば次の点になります。
・作劇面の復活
一つの物語として形成されていないとすら思えたしょぼいスケールの前作に比べ、いつものオールスターズのような大規模なお話に原点回帰。
重要人物のソルシエールの過去は、現行作品の「魔法つかいプリキュア」の重大な要素である魔法の要素を映画オリジナルの要素として盛り込み、本編にもありそうでなさそうな物語を展開して外伝感が出ていて良かったですね。
・オールスターズ要素の意味
オールスターズDXの頃に見られた歴代作品のプリキュアが入り乱れての混合チームの要素が復活。ピーチ~ハッピーからのピンキュアチームのギャグパートはおそらく女児に一番受けていたシーンだったと思います。
また、前作のプリンセスチームは勿論として、比較的新しい作品であるハピネスチャージとドキプリチームは魔法つかいチームを牽引する良き先輩としてチーム全員出演していましたね。
全員声つきではないのはNew Stageからの伝統となってしまったのでこの部分での不満がある方は勿論いるとは思うのですが、それでも 44人のプリキュアを適切な匙加減でバランス調整していて物語とうまくマッチングしていたことは評価すべき要素だと感じました。
・ミュージカル要素の本格的導入
前作の取ってつけたようなミュージカル要素が嘘のような新要素。
やっとプリキュアのミュージカル映画が見れたんだな、という点には軽く感動すらした次第です。
本作の敵であるソルシエールやトラウーマの中の人もミュージカル出演経験のある方を起用したということもあってか、この二人が歌うパートも意外にも見応えあります。
シリアスなシーンにいきなり空気も読まず歌を歌い出すなよ・・・と言いたくなるかもしれませんが、本作はミュージカル映画であるという点は宣伝で大きくピックアップしている部分です。そしてそれは前作も同じでした。
本当の意味でミュージカルしているという意味でこのミュージカル要素は個人的には大アリでしたね。
・その他過去作の要素の復活
マンネリ打破で廃止したライトも復活。
ライトは映画館で見るからこそ面白いと言える要素。確かに何年も同じことを続けていてマンネリになっていたのは事実でした。しかし、やはりライトあってこそのプリキュアだなぁと映画館で見に行ってうなづいてしまう。
ライトを降っている女児からすれば、その瞬間は映画の参加者になれるという貴重な瞬間なわけだからね。
EDのダンスも復活しました。
前作は全国で募集した女児のダンスを映像で披露するというものだったのですが、踊ってる女児は全く楽しそうではない・殺風景な原っぱで踊る女児たちを延々と映し出すだけという現実に引き戻されるような映像でした。
本作では例年通りED専用のCGと曲で44人のプリキュアが歌って踊っていて、なんとあのキュアエコーまで参戦していましたよ!
特筆すべき点は以上です。
読んでお分かりの通り、見事前作のダメだった部分が徹底して改善されていました。
何より、3部作構成として常であった本シリーズにおいて、前作とミュージカルという要素以外で一切継承していない単発映画になったという部分こそ、前作のダメさを認めた上で単発ものにしたのかなぁ・・・なんて邪推するほど。
その継承されたミュージカルをしっかりプリキュアの映画でやったという部分は本作で最も評価したいところでしたね。
「子供だまし」だった前作から「子供が楽しめる」作品にしっかり改善されたなぁと。
ただ、「Go!Go!!豪華3本立て!!」と比べると、無難なところに落ち着いて挑戦心はあんまり感じなかったかなぁというのも正直な感想。
つまりは、またいつものプリキュアオールスターズかなぁと思わなくもなかったです。
前作があまりにも酷すぎたのですごく良かったと見える部分もあったかなぁ。
ミュージカルという要素がそれであったと言えなくもありませんけど、これからまだシリーズとして続けていくのであれば、このマンネリを打破して大きな挑戦心を見せるくらいの勢いをもっと見せてもいいはず。
ここは、現行のTVシリーズの「魔法つかいプリキュア」の作風にも通ずるものがあるように思えてきました。こちらも魔法という要素こそ目新しいものの、作劇自体には無難で大きく盛り上げることなくコツコツと積み上げている・・・という感じなので、どうも落ち着いている感じなんですね。
守りだけでなく攻めに入ってもいいんだよ!・・・という気持ちにさせられたのよ!
それでも!
前作のボロクソ叩いていたのからは嘘のような評価の変わりっぷりです。「Go!Go!!豪華3本立て!!」同様プリキュア映画はまだまだ面白いことがどんどん出来る。そんな期待を持たせてくれる一本でございました。
来年のオールスターズは一体どうなる・・・?
これからの展開も是非楽しませていただきますね(*´∀`*)
さて、ラストには恒例の秋映画の予告がありましたね。勿論現行の「魔法つかいプリキュア」の映画でございます。
ちょっとこの時期は忙しくなると思うので映画館で見に行けるか微妙なところではありますが、見に行けるなら行きたいですね~!
以上です。最後に一言。
キュアミラクルを諭すキュアハニーが可愛かったです(やっぱりそこか
次回も映画感想書くよー!
(2016年7月4日 6時55分追記)
・コメント返信
(追記終わり)