「デジモンtri.」から間髪入れずにまたまた映画見に行ってきましたよ~!
入場者特典!今回は麻音たんをゲッツ!
前章ではのりえで1章はぽって。これは4章でかおるを手に入れるフラグ・・・だよね!?
本作は、今年から季節の変わり目ごとに上映されている全4部作からなるアニメ「たまゆら」の完結編の第3章に当たる作品です。
毎回TVアニメ2話分のお話が描かれているので、全8話中の5話と6話に相当する作品といったところでしょうか。
前章では、ビジュアルに描かれている4人のメインキャラのうちの「岡崎のりえ」と「塙かおる」の二人を焦点に当てた物語でした。
本作は、残りの2人である「桜田麻音」と「沢渡楓(ぽって)」をメインとしたお話。
まずは前半から。
簡単に言うならば、桜田家でのいざこざでした。
いろんな夢があるけど、第一に家を継ぎたいという麻音。
家業を継がせない。自分の好きな夢に追いかけろという麻音父。
TVシリーズだとあれだけ温和だったお父さんがこれだけ言うんだから、よっぽどの理由があるんだろうなぁと予想したが。
幼き頃した約束で麻音の夢を縛り付けているのではないかという自責の念があったからというのが事の真相でした。
幼い頃の約束っていうのは、作品において重要な意味合いに位置づけられることはよくあること。
麻音は色んな夢があると言った中で家業のことを第一に考えたからこそ、幼い頃の約束のことを思い出したってことなんだろうね。
だからお父さんの言い分はも分からなくもない。
しかし、麻音は誰もが予想していない答えを導き出してくれました。
それは、「経済学を学ぶが、全ての夢を実現させる」こと。
家業も継ぐし世の中の仕組みを知るために経済学を学ぶ。そして全ての夢も絶対に諦めない。
都合のいい幻想といえばそれまでかもしれないが。
それでも、経済学を学ぶっていう基盤が出来た事で、冒頭のふわふわした未来よりもよっぽど明確に見えて良かったよ。これぞまさに「成長」だよね。
………まぁ最終的には、ほかの学部もいいかなぁと迷い出してオチにするあたりはやっぱり麻音でしたけどねw
たくさんのことに挑戦したいと言うチャレンジ精神あってこその彼女だからねw
あとね、この前半何が良かったって麻音がほとんど口笛吹いてなかったこと。
麻音といえば口笛(意思疎通はのりえしかできない)ですが、今回は自分のお話ということもあってかほとんど吹いていませんでした。
別に嫌いというわけではないんだが、時々どのようなニュアンスで口笛を吹いたのか分からない曖昧な所があってそこが個人的に好きじゃなかったので(麻音の心情描写が分かりづらい?)、喋ってばっかりいる麻音というのが新鮮だった。
中の人の儀武ゆう子の職人芸は素晴らしいんだけどね。でもやっぱ、自分の気持ちを言葉でハッキリと両親に伝えるシーンは「あの麻音がしっかりとしゃべっている!?」とそこだけで戸惑ったレベル。でもすごく良かったです。
結果的に見るならのりえやかおると異なり確固たる夢が決まったという訳ではありませんが、それはそれでありだよなぁと大学生である私自身がうなづいております(ぇ
後半。ぽって編………の事実上のラストへの前哨戦。
結論から書くなら、第4章への繋ぎの序章に過ぎないお話でございました。
本作におけるテーマは「当たり前の日常から生まれる感動」だと俺は思っています。
それは、同じスタッフが作っていた事実上の前作「ARIA」シリーズでも通ずる要素です。
なのですが、ぽってが最後の最後に選んだその選択は………。
「当たり前の日常から抜け出す」ことでした。
皆当たり前のように大学に進学して、一緒にいて。
いつまでもどこまでも竹島で過ごし続けていく。
きっと、このお話に入る前のぽって自身そう思っていたはずです。
ですが、いつも一緒にいた相棒とも言えるカメラが壊れたことがきっかけとなって。
当たり前ではないことを挑戦してもいいのではないか。
そんな自分自身の気持ちに気づいたっていうのがまた「成長」だった。
まさにタイトルにもある「卒業」の要素がやっと見えてきたという感じ。゚(゚´Д`゚)゚。
OVA~第2期の頃までの思い出が走馬灯のようにみえてくる演出もまた泣かせにかかってますよね(´;ω;`)
いよいよ彼女たちが卒業。
それは大学への進学も意味していることではありますが、同時に「たまゆら」という1つの作品としての卒業。
ぽって達の「当たり前の日常」への卒業。
たくさんの意味の詰まった「卒業」が次章始まります。
前述通り、後半は完全に4章に向けての前哨戦。
終わり方もまさに4章を見ろよ!と言わんばかりの結末で、これは絶対に行かざるを得ないと決心させられました。
なので単体の出来で見るなら本作で今まで一番微妙かも。
でも4章への期待がすごく高まったから楽しみでしかありませんね………!
次は来年2月。
ホントのホントの「たまゆら」の最後が楽しみです(´▽`)