第963話では、プリパラマイキャラストーリーこと「シャオパラ」の第1部から第3部の物語の概要をまとめました。
今回はその続きの第4部の物語の概要をまとめます。ちなみにその後第5部とトゥルーエンディングも残ってるよ!
なお、今回まとめるお話以降からプリパラ要素がかなり薄くなってくるよ!
だから前回まででまとめた第3部までが本編、今回からまとめるのは後日談という感じです。

・第4部『幻討十二死(げんとじゅうにしと)編』(第40話~第52話)

時系列は第3部より2年後の2079年4月。
真緑幻宗とプリパラアイドル達による戦いから、プリパラ内やアイドル達にも大きな変化があった。

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「デススター」のメンバーである「キカイオー」3人に分裂し、3人の中で抗争があったが和解。

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「咲那町」という町にプリパラが生まれ、そのプリパラ内で3人のアイドル「デトナ」「このは」「はのこ」半年かけて神アイドルに昇格。
「グランシャリオ」以来の快挙と評される。
(関連記事→咲那町が舞台の別の物語

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パパラ宿のプリパラに、素手で隕石を破壊したことで一躍有名人となったクラッシャーマコちゃん」こと「留辺蘂マコ」「クラッシャー」としてプリパラデビュー。

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「何者」かによってパパラ宿のプリパラに投げ込まれた玩具のカード「ラウズカード」が変化し、ボーカルドール「ジョーカー」が生まれる。

等、2年間で起きた代表的な出来事は以上のようなものがあった(シャオパラ外伝より。)。

現在のプリパラ内では、

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シャリオ・りぅ・みさきちの「グランシャリオ」

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キカイオー・ディノこ・ゼクスおめがの「デススター」

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リオルせぶん・ポッケ・ネクサスの「Dancing Fairy」

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デトナ・このは・はのこの「シン✩metrical✩らいが~」
の以上合計12人の神アイドルが誕生した。
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そして、パラ宿のプリパラの管理者である女神ジュリィと女神ジャニスの命により、プリパラ内に12人の神アイドルを招集される。

「神アイドルの12人でソロのライブ対決をして、プリパラの新たな可能性を広げたい。」
ジュリィとジャニスは、「真・神アイドルグランプリ」の開催を宣言したのであった。
ユニットではなく個人での対決となる「真・神アイドルグランプリ」の開催が与えた衝撃は大きかったものの、それぞれは優勝に向けての思いを持ち、1ヶ月後の大会に備えレッスンに励むのであった。
こうしてパラ宿で開催された「真・神アイドルグランプリ」は、全国中の多くのプリパラアイドルやファンからの注目を集め、12人それぞれのアイドルも気合充分。

だが、事件は起こった。

「真・神アイドルグランプリ」の開幕宣言と同時に、謎の12体の集団がパラ宿のプリパラを襲撃する。

古代人『マリョク』の身柄をかけてプリパラライブでの対決を望む。我ら幻討十二死従がな!」

12体の代表者と思われる者が会場に呼びかける。

彼らの正体は数千年間で数多の異世界を滅ぼし、リオル達勇者が討伐する「魔」と呼ばれる生命体の中で最も討伐すべき最大最悪最強の標的「魔神」の精鋭集団である。

幻討十二死従~
12体の魔神は古代人「マリョク」こと「真緑『幻』宗」を『討』伐する『十二』人の『死従』集団「幻討十二死従」を名乗り、現世界へ襲撃してきたのである。

「幻討十二死従」が幻宗を殺そうとする理由は、この世界の古い歴史に遡ることになる。
かつて、現世界では魔神と現在の人類とは異なる亜種の人類「古代人」による大きな戦争があった。
戦争は古代人の全滅による魔神の勝利で終戦。
歴史上ではこの出来事は「古代大戦」と呼ばれる。
が、実は古代人の上層部は12人の優れた知恵や技術力のある古代人をコールドスリープにさせ、魔神が認識できないほどの地下の中で眠らせ、約2000年後に魔神に一矢報いるため、目覚めさせるように設定していた。
その12人の生き残りのうちの1人が幻宗である。
魔神は古代人の完全根絶が行動理念の1つであったが、古代人の1人が生き残っていることを偶然にも知ることとなる。
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そのきっかけは、リオルとネクサスの存在が異世界間で広く知れ渡ってしまったからである。
第3部において彼女らの活躍は異世界で瞬く間に知れ渡り、「真緑幻宗という大罪人を倒した英雄」として認知される。
別の異世界を滅ぼすために活動していたものの、このニュースで写っていた幻宗の姿を見た十二死従達は、古代人マリョクが生きていたことを知ってしまったことで、行動に出たのであった。

「幻討十二死従」にはもう一つの目的があった。
それは、プリパラシステム=「エデン創世計画」を掌握し、「魔神」が更なる進化をするためのシステムに書き換えることであった。
「プリパラ」という空間は「幻宗」のかつての仲間達が生前「人類が真の形で正しく進化することで楽園(=エデン)を創生し、その楽園を模した実験空間をテーマパークと称して一般人に解放した場所」である
第963話より
本来、プリパラ=「エデン創世計画」とは人類が進化するために生まれた代物だ。
しかし、システムそのものを魔神が奪い取ることが可能ならば、その進化の対象を魔神に変更することが可能であると魔神の一体「第陸の死従 『閑殺』のグッドナイト」は語る。
そのためには、現在の「エデン創世計画」で進化した存在である神アイドル12人を抹殺し、「進化した存在などいなかった」という事実が必要なのである。
12人の神アイドル(魔神達は「エデンの十二天使」と呼称)が都合よく集まった「真・神アイドルグランプリ」の開催を見かねた十二死従の統率者である「第参の死従 『禁殺』のフライング」「機は熟した」と判断し、十二死従全員を招集して襲撃へと繋がった。

だが、プリパラ内では暴力や殺人と言った類の行動はシステムにより禁止されている。
つまり、「幻討十二死従」が得意とする殺人行為はプリパラでは使用することが叶わないが、システムを掌握するためには現在の障害である「エデンの十二天使」の存在を消さなければならない。
そこで「幻討十二死従」は、襲撃より1年前に現世界とは異なる並行世界のプリパラを一度滅ぼし、その中でプリパラアイドルとしての実力を上げていた。
結果としてその並行世界で神アイドルとなった12体の死従はプリパラアイドルとしての実力も併せ持ち、真っ向から「エデンの十二天使」にプリパラに勝負を挑むことにした。

「幻討十二死従」の襲撃は混乱を招き、パラ宿の大会会場はパニック状態となってしまう。
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女神ジュリィと女神ジャニスは2人の持てる力を全て使い、十二死従をパラ宿のプリパラシステム最深部に一時的に閉じ込めたが、女神2人はプリパラ内に存在することが出来なくなってしまう。
残された「エデンの十二天使」とこの事態をどうすべきかを考える。
十二天使達は、「プリパラでの実力で正面から勝利し、この世界から追い出す」という意見と、「魔神は徹底的に討伐すべきだ」という意見で真っ二つに分かれる。
こうして「エデンの十二天使」内で派閥が生まれてしまい、「プリパラライブで十二死従を降伏させるべきと考える保守派」の6人(シャリオ・りぅ・みさきち・ディノこ・このは・はのこ「プリパラとは関係なく十二死従を全員抹殺すべきと考える殲滅派」(キカイオー・ゼクスおめが・リオルせぶん・ポッケ・ネクサス・デトナ)の6人に分かれてしまう。
二つの派閥はそれぞれ別行動で十二死従に向けて動き出した。

その後、十二死従側で実はプリパラ内には行かず地上で待機していた者達が四天王一族の屋敷に襲撃(プリパラ内にいた12体のうちの半分は実は偽物で全員がプリパラに襲撃していたわけではなかった)。
幻宗の命を奪われかけられるも、殲滅派だったリオルをはじめとした6人がいち早く察知したことでこれを防ぐ。
プリパラの外では6人の殲滅派と6体の死従が四天王一族の屋敷を舞台に、死闘を繰り広げる。

一方で、女神の力をもってしても永続的に閉じ込め続けることは叶わず、閉じ込められた6体の死従は自力でプリパラシステムの最深部から脱出。
保守派の6人と死従6体によるトーナメント形式の「真・神アイドルグランプリ」が幕を開けるのであった。

こうしてプリパラの外と中で行われた12人のエデンの十二天使と、12体の死従の幻討十二死従との戦いは苛烈を極め、お互いに甚大な被害を及ぼしていく。
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だが、最終的には前述のクラッシャーとジョーカーの新人アイドルの協力などもあり、十二死従の襲撃を完全に退けることに成功。
プリパラの外で幻宗を殺すために動いていた6体の死従は全滅、プリパラ内でライブ対決をした6体の死従も敗北に終わる。

十二死従プリパラ襲撃の計画の主導者である「第捌の死従 『斬殺』のカルマ」はプリパラの外へ逃げようとするも、追いかける竜は降伏を迫る。

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「ボク達の勝ちだ、カルマ。」

「本当にそう思うか、竜よ。」

「ライブではボク達が勝っていた!もう負けを認めてこの世界から出て行ってくれ!」


「いいや…我らの勝ちだよ、竜!」

カルマの瞳は、決して降伏する者のそれではなかった。

命からがらカルマがプリパラのゲートをこじ開けて
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プリパラの外に追い出したことでりぅ✩★から竜に戻り、その先のプリズムストーンで待ち構えていたのは…

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竜の許嫁にして元四ツ星学園美組S4の「アミバ!」こと「北渡時南斗(きたわたるしなと)」であった。

「嘘よ…竜君が、あのりぅ✩★だなんて…オメガやキサラ(※ディノこ)と仲良しでユニット組んだりしてトップアイドルになったなんて…嘘よ!!!」

(時南斗は)自分よりも何もかも優秀で優れた兄や親戚がいる影響で、誰に対しても劣等感を抱くようになってしまった「凡人」そのもの。
当の本人は血族には全て天才しか存在しないと言われる名門「四天王一族」の分家「北渡家」の長女なのだが、前述通り秀でた才能はないため一族の中で「呪われし劣等種」と蔑まれている。
唯一の心の支えは、同じ「四天王一族」の親戚にして許嫁である天才発明家「南鉋竜」で、公私が認める許嫁兼カップルだった。
第849話より)
許嫁兼彼女(※時南斗)は竜とりぅが同一人物であることは知らない(プリパラの人間ではない為)ため、りぅのことは「ブス」と罵るほど嫌う。
この明らかに作られたキャラが気に入らないのと計算や機械いじりの部分でガチの天才であることが伺えることから気に食わない模様。果たして正体を自分の許嫁兼彼氏と知った時、どのような反応をするのか…?
第903話より)
親戚の北渡家の次女「時南斗」は、「約200年続く四天王一族の歴史において、唯一の凡人」とまで「当主」に言わしめており、「四天王一族」の中では「呪われた子供」として迫害を受けている。
「オメガ」も「時南斗」を嫌う人間の一人であり、「四天王一族は全てが天才の集まりであるべき」という価値観を持っているため、彼女の存在をどうしようもなく疎ましく思っている。
「時南斗」と屋敷の中(※「四天王一族」は四家+「真緑家」の実家及びそれぞれの家系の研究所は同じ敷地内にあり、総称して「屋敷」と呼ばれる。)で遭遇するたびに暴言を言い放ったり時には暴力を振るうこともあり、「時南斗」には「悪魔」と呼ばれ嫌われている。
だがある日、「時南斗」が「四天王一族」の人間として生きているという事実がたまらなく許せなくなった「オメガ」は、同じく「時南斗」を嫌う「ディノこ」との協力で「時南斗」を屋敷の中で追い詰め殺害を決行し、結果として生死の堺を彷徨うほどの暴行を加える。
そのままトドメを刺そうとした所「当主」(※幻宗)によって止められ、逆にオメガが「当主」に数週間は動けなくなるほどの重傷を負わされ、「ディノこ」も無期限謹慎処分を受けることとなった。
第912話より)
りぅ竜
北渡時南斗は、竜のことを一人の男として愛する一方で、プリパラアイドルであるりぅ✩★のことは大嫌いであり、二人が同一人物であることを知らなかったことを、プリパラゲートでりぅ✩★から竜に戻る姿を見てしまったことで知ってしまったこと。

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そんなりぅ✩★が、時南斗にとって実家で殺されかけてトラウマにもなっているような憎むべき存在であるディノこやオメガ仲良くユニットを組んで活動している現実を知ったこと。

実家を出て行ってから5年間、電話などの連絡はあったものの実際に会って話したりすることはなかった寂しさ。

諸々の事実という絶望が、プリズムストーンから出てきた竜を目撃したことで時南斗に降りかかってしまう。

時南斗をプリズムストーンに呼び出したのは、カルマであった。
実はカルマは今回の襲撃事件から半年よりも前に既に現世界で活動を始めており、プリパラシステムを掌握する最後の切り札として、時南斗に裏で接触を続けてきた。
カルマが時南斗に告げたことは、「恋人は君を裏切るような大きな隠し事をしていている」という事実である。
時南斗は当初、それを信じようとはしなかった。
だが、カルマが独自に集めた(※正確には「第漆の死従 『悩殺』のタオ」の協力もあって集めた情報プリパラのライブ映像や写真の数々などを見て、時南斗の疑念は徐々に濃くなっていった。
そしてカルマにプリズムストーンの前に来るように事前に告げられ、前述の話に繋がることとなる。

カルマが時南斗を最後の切り札としたのは、ある理由があった。
それは、時南斗が「四天王一族」で「凡人」であるという事実は、幻宗による虚偽の情報であることを見抜いていたからである。
実際には、時南斗には立派な才能を持っていた。
魔神達の「人類の殲滅」とは異なるもう一つの野望でもある「破壊神」を復活させるための器としての素養が確かにあったのだ。

愛しくてしょうがなかった竜という存在を、初めて憎むべき対象だと無意識に認識してしまったこと。
その果て無き憎悪は十二死従が持つ「破壊神復活のための力の残滓」と融合を果たし…

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時南斗は、「破壊神の器」として覚醒をしてしまう。

「ハハハ…完成だ。第0世界『天界』をも統べる破壊神の器たる王…天界王シナト!」

「破壊神の器」こと「天界王」となった時南斗に、もはや自我は存在しなかった
あるのは、自分に憎悪という感情を芽生えさせ苦しめたプリパラという存在と、それに関わった全ての者達を破壊するという使命だけ。
竜がどれだけの言葉をかけても、天界王に届くことはなかった。

プリパラに侵入した天界王は、プリパラのシステムをその力で破壊する。
世界中のプリパラアイドル達はシステムの狭間に飲み込まれて肉体は死亡、ジュリィやジャニスやめが兄ぃやめが姉ぇやマネージャーのマスコットといったシステム側の存在も全てプリパラ内での肉体は消滅し、プリパラシステムは生き残った6体の魔神と天界王によって完全に掌握されてしまうのであった。
天界王の行動を止めようとプリパラの中に入ろうとする竜。
しかしそれをシャリオが必死に止め、6人の保守派アイドル達は殲滅派のいる四天王一族の屋敷へと撤退を余儀なくされる。
プリパラシステムの概念そのものを破壊した天界王は、現実とプリパラの境を完全になくし、二つの世界を一つの世界に結合。
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一つなり天界王がコントロールする世界の上空には、巨大な模様の描かれたモノリスが12個浮遊していた。
モノリスの模様が白く光ったその時…

世界は、消滅した。

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