~?~

20170111145410
「…よくぞ来た、『勇者こねくと』よ!
ワシが王の中の王『天魔王オメガ』である。

ワシは待っておった。
そなたのような若者があらわれることを。
もしワシの味方になれば世界の半分を『こねくと』にやろう。
どうじゃ?ワシの味方になるか?」

avatar20170727042252
「…いいや!てめぇのくれる世界なんざ、俺には必要ねぇ!」

「ほぉ…ならばこれ以上ワシから言うことは何もない。」


「ああ。ずっと俺達が続けてきたこの戦いに終止符を打とうぜ、オメガ!
この…」



Hdd2017-07-27-03h49m31s229


『パネルでポン』で!」

「…来い、勇者!」

「うおおおおおおおおおおおおお!」

~2077年4月5日(月曜日)午前9時50分 多留名学園(たるながくえん)2年赤組教室~


…なんだ、今の夢?


こねくとだとか天魔王だとかオメガだとかパネルでポンだとか…まるで知らねー単語ばっかり出てきたぞ?

こねくとってなんだよ、か?

オメガって聞くと、ジモンのオメガモン

パネルでポンは…

もういいや、わかんねぇもんはわかんねぇ。

なんかやけに古い作品に詳しくねぇかって?


まぁ、「親父」や「じーちゃん」がこういうの大好きな人間だから、俺も自然とそういうの詳しくなっちゃった感じだよね。

で、どうやらこんな俺『彩波維(さいばつなぐ)』も、今日から高校2年生になってしまったらしい。

今は始業式が終わり、2時間目のガイダンスの前の休憩時間。

昨日は睡眠時間ほぼ0でオンラインゲームをやっていたのもあってか、寝不足で教室ついた途端に自分の席で眠っちまったみたいだ。

さてさて、そんな俺の今いる場所について教えよう。
俺が通うこの「多留名学園(たるながくえん)」って場所は、咲那町(さくなちょう)で特に有名らしい天才お断りの秀才だけが集う中高一貫校だけど、ぶっちゃけ俺にはそんな秀でた才能なんてない。

入試試験もギリギリだったし、学校の勉強にもついていくのにやっと。

俺は特に夢も希望もなく、なんとなーく高校生活過ごしてるだけの人間だ。

ぶっちゃけ早く帰ってゲームがしてぇ。

で、次に俺の周りにいる秀才連中について教えよう。

mp4_000210625
「おっしゃー!2年でも同じクラスっすよー倭~礼~!」

mp4_000186004
「そんなに代わり映えしないクラス替えだったな」

DEXSD0kVYAAYpYp
「成績悪い奴は鬼の紫組行きだし、俺ら優秀ってことなんじゃね?」

俺はちょうど一番後ろの席なんだが、教室の一番後ろの窓辺で会話してる3人のクラスメイトがいた。

話し声を聞いてふと後ろを振り向いて見たところ…

「お、『彩波ちゃん』、また同じクラスっすね!今年も一年よろしくっす!」


---よろしく、石狩君

軽く会釈してまたまた同じクラスになった『石狩爆是流(いしかりばぜる)』に挨拶。

「彩波、今年もお互い頑張ろうな」


---千歳君みたいな優等生からそんなこと言っていただけるのは光栄だよ

「世辞はよせ。君も十分優秀だ」

「もぉ~倭、彩波はお前に嫌味言ってるのに気づけよ」


「礼、彩波はお前のような卑屈な人間じゃない」


「なんだよ!俺を卑屈っていうのか!俺は素直だぞ♪メンバー一のブス野郎♪」

「怒らないっすよ~礼~」

「もう黙っていろ礼…騒がせて悪かったな、彩波。
礼の言うことは気にしなくていいからな」


---ハハハ…今年もよろしくね、3人共。

このうるさい3人組は、去年の1年赤組時代からクラスの中心に立ってる3バカじゃないエリート3人組。

mp4_000012206
俺に挨拶をしてくれた「石狩爆是流」

mp4_000019847
ぶっきらぼうだけど礼儀正しい「千歳倭(ちとせやまと)」

DEXP1dTV0AEbp8M
毒舌でセクハラ発言ばっかの変態男だが女子人気は高い「網走礼(あばしりれい)」の3人は、なんとD-Fourプロダクションに所属するプロのアイドルグループ「RUSH BURST」の3人だ。

BS16X01-horz
詳しくは知らんが、芸名はカードゲームのモンスターだかなんだかの名前にちなんでんだと。

プロのアイドルやってるだけに、学年でもトップクラスで人気の3人組でもあり、始業前も放課後もファンが後を絶たない。

今も教室の前でこいつらを見ている女子生徒が数人いる。

おまけに3人揃って学年トップクラスのエリート。

なんだこいつら、チートでも使ってんのか?


正直あんま関わりたくないんだけど、まぁこいつら自体は悪い奴らじゃあない。彼女が20人もいるらしい網走以外は。

俺はあいにく男のアイドルなんぞ追いかける趣味はないし、勝手に盛り上がっとけって感じだ。

敵には回したくないからとりあえず笑顔で対応してやってる。


そんなこんなでこいつらの様子を見ているうちに、授業開始のベルが鳴った。

「はい立ってる連中とっとと着席な~」

ベルと同時に教室に入ってくるのは、このクラスの担任の「百代真恵美(はくたいまえみ)先生」。

去年の1年赤組から引き続き担任となった国語の先生だ。

image

なんでも、先生の娘はアイドルをやってるらしい。

実は俺はアイカツアイドルが大好きだったりするんだが、この百代先生の娘さんがアイカツしてる所をテレビで見たことはない。そんなに人気ないのかな?

ちなみに、俺の推しは何といっても「アミバちゃん」だ。

20170520055423

自称天才アイドルなんだが、言動や行動から天然だったり間抜けな一面も見えてきたりしてそこが半端なく可愛い。

でも周りのアイカツオタク連中はこぞって「なたねちゃん」を推す。

20170604014426

確かに「なたねちゃん」は天使なんだよ。

なんだけどさ~くっそ~、なぜ誰も「アミバちゃん」の可愛さが分かんねぇかなぁ~!

一日「アミバちゃん」の魅力を語り明かしたいレベルだよ!


…って、俺がキモいドルオタみたいな話になってるじゃん!違う!違うから!

平凡な男子高校生「彩波維君」ですよ~?

それはさておき、百代先生の話ちゃんと聞かないと!

聞いてなかったのバレたら一週間掃除当番とか平然とやらしてくるからあのおばさん!

「新しい学年になったってことで色々と説明しないといけないことはあるんだが…その前に、新しい仲間を紹介する。」

「せんせぇ~、転校生いんの~?」

「網走、質問する時は手を挙げなさい。放課後職員室な」


「ウッソ~!?去年より厳しくない先生?」


「これ注意するの去年から数えて5回目だぞ?なんで同じこと言われて守れないんだ…」


また網走がバカやってる。あれで成績優秀なのが本当に信じられん。

「まぁ質問に答えるとそうだ。転校生だ。」

転校生?高校2年生なんてまた微妙な時期に転校してくるモノ好きな奴もいるんだな。

「入ってきてー」


20170513080506

教室に入ってきたのは、シニヨンヘアーの女の子だった。

女の子にしては身長は高め…かな?165はありそう。

それに反して、胸が絶壁…男なの?ってくらい膨らみを感じない。

だがそれ以上に注目なのが、視線。

一見笑顔を向けてるようで、幾戦の修羅場をくぐり抜けてきた戦士の余裕のようなものを感じる。

…って、17歳そこそこの女がそんなの経験したことあんのか?って話だけど。

俺のこの謎洞察は外れることも多いし、宛にしないでくれ。

「おひょ~可愛い!90点!」

「礼、それはさすがにセクハラっすよ…」

「最低だなお前…」

「あ・ば・し・りー、一週間トイレ掃除も追加するかー??????」

「ひ、ひぃ!失礼しやしたー!」


クラス中に笑いが包まれる。

こんなセクハラ発言が認められるのも、人気アイドル故の補正としか思えん。

俺が同じこと言えばこうはならないだろう。

人間とは実に不平等だ。

やっぱ俺はこいつらもこの学校もこのクラスも苦手だ。

「自己紹介お願いしてもいいかい?」

「はい」

そう言って黒板に大きな文字で自分の名前を書いていく転校生。

書き終えたその後…

20170513080626
田中七奈子(たなかななこ)です。よろしくお願いします。」

深くお辞儀した後、クラス全員が拍手で迎える。

後に、俺とこの「田中七奈子」との出会いが…

俺の運命を大きく揺さぶる…のかもしれない?



中途半端だけど、今回はこんなとこで!

おっと、最後に1つ言っておく。

avatar20170727042241

この物語は、この俺「彩波維」の物語だってな!
次回に続く!