前話「The Beginning 4」

~2014年3月末日 午後14時 おおもりご飯~

今日は、「小生」の地球監査最後の日であります。

明日の0時には、もうここを後にしなければなりませぬ。

この地球を去る前に、「小生」はどうしても会いたい人がおりました。

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「また会えて嬉しいよ、『シャリオちゃん』!」

以前「小生」を怪物「サイアーク」と、それを使役する「幻影帝国」の幹部『ブラックファング』から「小生」を助けてくれた、命の恩人こと伝説の戦士プリキュアの『キュアハニー』

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『キュアハニー』にトランスする『大森ゆうこ殿』と、再会致しました。

どうしても、最後に改めて「お礼」を言いたかったのです。

「小生」は先ほど「ブルースカイ大使館」へ向かい、

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地球の神『ブルー殿』に、『ゆうゆう殿』の自宅を案内してもらったのです。

なんでも『ゆうゆう殿』は「プリキュア」として世界各地を旅し、「幻影帝国」と戦う仲間の「プリキュア」へのサポートをしているそうでして。

普段から自宅にいるわけではなかったようなのですが、今日は偶然にも自宅に帰っていたとのことで、「小生」はそのまま自宅へ『ブルー殿』の力を使い、案内して頂きました。

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『ゆうゆう殿』の自宅は、「おおもりご飯」という名前のお弁当屋さんでした。

中に入ろうとした所、偶然店の中から「小生」を見た『ゆうゆう殿』が気づき、外の椅子とテーブルで向い合わせになって座って、今回は始まり始まりなのであります。

---「小生」も、『ゆうゆう殿』に再会できて嬉しいですぞ!改めまして。
以前「小生」を助けてくださって、本当にありがとうございました!


「ううん、困った人がいたら助けるのは当然のことだよ!
こちらこそわざわざ会いに来てくれてありがとう♪
そんな
『シャリオちゃん』に素敵なプレゼント!ちょっと待ってて。」

『ゆうゆう殿』は席を後にして「おおもりご飯」の中に入った数分後・・・

「はい、これ!おおもりご飯特製トンカツ弁当で~す!」

持ってきてくれたのは、大きなお弁当箱でありました。

---え、こんな大きなお弁当を・・・タダで頂くのはさすがに申し訳ない・・・お金を・・・!

「いいのいいの。自分のお昼ご飯に作ってたけど、『シャリオちゃん』にあげる。
折角私の家に来てくれたんだもん。お弁当屋らしく、お弁当でお出迎えするね。」


---いいのでありますか?・・・でしたらお言葉に甘えまして。
いただきます!


「はい、召し上がれ♪」

ではお会いして早々、『ゆうゆう殿』特製のトンカツ弁当を頂くとしましょう!

----う・・・・美味いッッッ!!!

「本当?どうもありがとう、お粗末さまです♪」



---『ゆうゆう殿』にこんな技術があったとは・・・小生、恐れ入りました!

「大げさだよ~。ゆっくり食べてね」

「小生」はあまりの美味しさに食がどんどん進むのでした。

~~

絶品のトンカツ弁当を食べ終わり一息つく「小生」と、それをニコニコしながら見守る『ゆうゆう殿』

「食後にこれもどうかな?」


続けて差し出したのは、包み紙に入っていたキャンディーでした。

---お菓子ですか?

「『ハニーキャンディ』でーす」


---頂きます。

・・・甘い!そして、優しい味だ・・・!

---『ゆうゆう殿』は、まるでデパートのようなお方ですな。美味しいものがなんでも揃っているのがすごいですぞ。

「ご飯を食べれることって、とっても幸せなことだからね。
私はご飯を食べることも作ることも、ご飯を食べて喜んでる人の顔を見るのも全部、大好きなんだ。」

--ご飯のことを心から愛しているのですな。

「ご飯は愛のエネルギー、だよ!
『シャリオちゃん』、前は愛って何?って言ってたけど、愛が何か分かったんだね!」

---そうですな~。この半年で色んなことを学びましたから。

「前会った時と、
雰囲気が大分変わったもんね。」

---アニメを見て、人間の喋り方を勉強したのですぞ。

「アニメで?確かに『小生』って珍しい一人称だもんね~。私はあんまり聞かないかも?」

---え、そうなのですか!?てっきりこれが人間の普通の喋り方なのかと・・・変えたほうがいいのでしょうか?

「ううん、そのままでいいと思うな~。特徴的だから!」


---分かりましたぞ~。

こんな感じでなんてことない、他愛ない話を「小生」『ゆうゆう殿』は続けたのでした。

~~

それから2人で会話を続け、1時間くらい経過しました。

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「小生」がこの半年間で見てきたもの、追いかけてきたもの。

地球監査は今日までで、明日になったらもうこの地球を去ってしまうこと。

その前に、「小生」の命を救ってくれた恩人とどうしてもお話がしたかったこと。

全部お話しました。

一方の『ゆうゆう殿』も、『ゆうゆう殿』が今頑張っていることと、今はお休みしているらしい『アイカツ』のお話をしてくれました。

途中、『ゆうゆう殿』のアイカツのライブも拝見しました。

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とても可愛らしい、カラフルでポップなコーデを身に纏った『ゆうゆう殿』の素敵なライブでした。

しかし、「幻影帝国」の苛烈な攻撃を一刻も早く止めるため、現在『ゆうゆう殿』はアイカツを休止し、プリキュアとしての職務を全うしているとのことでした。

---自分のやりたいこもできずに、お辛いのでは?

「正直に言うとそうだね。でも、プリキュアとしての仕事が嫌なんかじゃないし私を必要としてくれる人がいるんだったら、いくらでも頑張れる。」

まるで、『ゆうゆう殿』今のお立場が自分に重なって見えるものがありました。

「小生」がそもそもこの地球に来たのは、同じ人間の目線からこの地球という星は繁栄し続けていいのかどうかを見定めるため。

「小生」を必要としてくれる『お父様』がいたから、いくらでも頑張れた。

・・・と思っていた。だけど本当は違う。

「でも本当にやりたいことできなくて辛いのは
『シャリオちゃん』じゃない?」

---え?

「初めて会った時もそうだったけど、今も悲しそうな表情してるよ。
『サイアーク』を倒して目が覚めた時と、同じ表情。」


あの時にも思ったことだが、やはり『ゆうゆう殿』は人の心を読むのがお上手だ。

どうやらサイコメトリーの類の能力を使っているわけではないようだが、それでも相手の気持ちを読み取ることが出来る。

今彼女が仰ったことも、ドンピシャだ。

「あの時突然話しかけちゃったけど、そんな『シャリオちゃん』が気になっちゃったからだったんだ。何か辛いことがあったのかなって。」

---そうだったのですか・・・辛いこと、ですか。

『シャリオちゃん』さっきこの半年間がとっても楽しかった話をしてくれたよね?
本当に楽しかったんだなーって気持ちが見えてくる一方で、そんな楽しみが終わってしまいそうな悲しみの感情も、見えてきた。」


---・・・「小生」は・・・「私」は・・・

あれ、「私」・・・

---本当は地球を、離れたくないです・・・!

どうして、

---人間として、アイドルとして。生きていきたいです!

涙が溢れてくるんだ。


「本当は人間として生きていきたいの?」

---はい・・・。
本当は。
『お父様』の右腕ならば、後輩にいくらでもいるんです。
こんな監査だって、本来なら必要な仕事でもなんでもない。
もうとっくのとうに破壊されたっておかしくないくらい、今は役に立てない存在なのに!なのに!


そう。「私」はこの監査の真意に気づいてしまった。

もう、『お父様』にとって「私」の存在は既に不要であることを。

それでも、「私」が『お父様』の兵器として役に立てないことは死よりも辛いことだと知っていて、「私」に役割を与えていたこと。

本来、惑星の監査とは1ヶ月単位で行うものだ。

1ヶ月もあれば、その文明のことを把握するには十分すぎる時間だからだ。

しかし、「私」が与えられた期間は半年。

余りにも、長すぎる。

まるで長期休暇を与えられたような気分だ。

おそらく『お父様』がこのような任を下さったのは、「私」の新たな未来の道を考えさせるという、一種の試験をしていたのだろうと考える。

じゃあ何故『お父様』はまた戻って来いといったのか?

それは、兵器としての「引退」をして新たな存在としての新たな未来を歩ませるか、このことに気づいて役に立てないことに絶望した「私」が「完全消滅」するのか。

どちらを選択するのかを確認するためなのだろう。

「私」はずっと悩んでいた。

このまま『お父様』のお役に立てないなら死んだ方がいいのか。

もう『お父様』という概念を綺麗さっぱり消し、兵器を引退して新たな未来を歩むべきなのか。

この半年間は、「私」の今後を考えるための時間をくれただけ。

「私」は結局、一番役に立ちかった方にとっては邪魔でしかない役立たずのお人形同然だったのだ。


そう考えてしまったら、人間のように涙が止まらなくなってしまった。

何で生きているのだろう?「私」は何のために生きているのだろう?


事のあらましを、「私」は全て『ゆうゆう殿』に話した。

---「私」は、ただの人間になりたい人間ごっこをしてる人形。そんな中途半端で誰のためにも生きられない「私」なんて、いっそ死んだ方が・・・

すると『ゆうゆう殿』は、すかさず「小生」に抱きついた。

そして小さな声で「泣かないで」と仰った後・・・

「そんなこと言ったらダメだよ、『シャリオちゃん』。
『お父さん』『シャリオちゃん』にお仕事をあげたのは、そんな理由じゃないと思う。
『お父さん』『シャリオちゃん』のことが大好きだから・・・愛しているからだよ。
愛しているから、自立する考えになってほしいって思ったからなんじゃないかな?って私は思うよ。」

---もうお役に立てないことに加えて、アイドルになりたいなんてそんなのただの身勝手な考えとしか思えなくて・・・そんなこと、とても言える勇気が・・・。


「素直な気持ちを伝えて見たらどうかな?
自立して、アイドルになりたいんだ!って。
自分の娘は夢を持ってくれたんだ!ってきっと喜んでくれるよ。
だから、死んだ方がいいなんて、言わないで。
『お父さん』も、私も、半年間出会ってきた全ての人達が悲しいって気持ちになっちゃうよ。」

---『ゆうゆう殿』・・・

『ゆうゆう殿』に言われて、今更気づいてしまった。

「私」は、地球というこの星を愛してしまったんだ。

『お父様』のお役に立てないこと以上に、自由を得てアイドルになりたいという気持ちを持ってしまったことを。

~~

---そろそろ、おいとまするとします。

「そっか。もうこの地球を離れちゃうんだね。」


---一度お世話になったお家に戻りましてご挨拶はしていきますが、もう離れる時間は近いですね。

「私、『シャリオちゃん』がまた帰ってくるの、待ってる!ずっとずっと!
そしたら私もプリパラアイドルデビューしてみようかな~」


---え、『ゆうゆう殿』がプリパラアイドルに!?

「なーんて。私プリチケ持ってないから行けないんだけどね。」

---だったら!「私」がアイカツアイドルになります!


「それいいね!そしたら一緒にユニットでも組みたいね。
あ、そうだ、良かったら最後にこれもあげる」


『ゆうゆう殿』は手持ちの小さなバッグから2つのケースを取り出し、それを「私」に差し出しました。

中を開けて確認します。

---これは眼鏡ですか?

「変装用とアイカツでのイメチェン用に買った2つの眼鏡なんだけど、全然使わなくなっちゃったの。
会った時から
『シャリオちゃん』に眼鏡とっても似合うなーって思ってたから、地球に遊びにきたお土産に!」

---何から何まで、色んなものをもらってしまって申し訳ないです。
でも、とても嬉しいです。早速、こっちの黒い方をかけてみますぞ!


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「可愛い~!喜んでもらえたなら良かった。」

---か、可愛い・・・

真正面から言われると、気恥ずかしいですな。


---こ、こちらも何か・・・そうだ!これ!

「何かのチケット?」

---トモチケ、というプリパラでお友達の証として渡すものです。
あげれるものといったらこれくらいしかなかったので・・・。


「ありがとう~。最後に素敵なプレゼントもらっちゃった。大切にするね!」

---『ゆうゆう殿』!小生と一緒に、いつか絶対ライブをしましょう!
この『グランシャリオ』・・・『朝来シャリオ』との、約束ですぞ?

「勿論だよ、『シャリオちゃん』!」

バイバイと手を振りながら『ゆうゆう殿』天使のような笑顔を、「小生」は噛み締めました。

そして、彼女が見えなくなったくらいで「小生」はまた、涙を流しました。

今日は、『ゆうゆう殿』にお会いできて、本当に良かった。

いつか絶対に、ここに戻ってくる。

その気持ちが、確かに生まれたのだから。

~同日 23時50分 四天王一族の屋敷 正門~

その後、「四天王一族の屋敷」に戻ってきた「小生」は、屋敷でお世話になった人に挨拶をしました。

---『イオ殿』『幻宗』はいないんですな、『キッカ殿』

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「そうなんだ~『シャリオちゃん』。なんか調べものがあるみたいでまた出かけちゃってるみたいで・・・でも、二人から伝言預かってるよ!」

---聞かせてください

「まず
『イオちゃん』がねー、あまりお会いできず短い時間だったけど楽しかったって。だから、また機会があったらお屋敷に遊びに来てねって」

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『キッカ殿』と比べると、『イオ殿』は確かに『幻宗』と共にいる時間が長い分、あまりお会いできなかった方でした。

それでも、共にドリームキャストで遊んだりと、思い出はちゃんと残っています。

---『キッカ殿』、『イオ殿』「絶対また遊びましょう!」って伝えて頂いても、よろしいですか?

「わかったよ~。で、『お父様』の方なんだけど。
君が地球に来たことは我々の全ての始まりだった。感謝するって」


---ハハハ、『幻宗』らしいお言葉ですな。難しいことしか言わないというか。
彼には、『本当にお世話になりました』とだけ、伝えていただけるとありがたい。


「了解~。『シャリオちゃん』のお部屋は空き部屋だし、いつでも戻ってきて大丈夫だからね?私も待ってるから!」

「・・・私も、待ってる・・」

---『ミノリ殿』!

『ミノリさん』!外出てきても大丈夫なの?」

『ミノリ殿』はとても病弱なお体のようで、外出には専属の医師による許可が必要なのだそうです。

「・・・いいの・・・だって・・・『シャリオちゃん』がいなくなっちゃうの・・・私寂しいよ・・・最後にお別れ言いたかった・・・」

---『ミノリ殿』ありがとうございます。わざわざそのために無理して外に出てきてくれて。

「『シャリオちゃん』とお話するの・・・とっても楽しかった・・・またお話いっぱい聞かせて・・・このお屋敷で、ずっと待ってるよ・・・」

あれから半年間、「小生」はこのお屋敷に住む様々な人物と親交を深めていきました。

その中でも『キッカ殿』『ミノリ殿』は特別「小生」と仲良くしてくれた方。

プリパラという新たなに頑張りたいことを見つけるきっかけになってくれた、感謝してもしきれない恩人のような方々なのです。

---『ミノリ殿』必ず。必ず、戻ってきます。
そしたら、「小生」の昔話、まだまだいっぱいお話しますぞ!


「また会おうね・・・『シャリオちゃん』・・・」

「元気でね、『シャリオちゃん』!

---『キッカ殿』も、お元気で!

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「小生」は、絶対にここに戻ってこなくてはならなくなってしまいました。

「小生」の再会を待つ人が、こんなにもたくさんいるのですから。

10分後。

迎えのワームホールに導かれるように、「小生」は吸い込まれ・・・

~原初の世界~

「お帰り、『グランシャリオ』。」

とても馴染み深い声が、耳に入ってきた。

---『お父様』、ただいま帰還いたしました。

「半年間、お疲れ様でした。
・・・私が何故こんなに長い時間を与えたのか、もう分かってるかい?」


---はい。「私」を兵器として、完全に引退させるための試験ですよね?

「知っての通り、君はもう兵器としての機能を7割失ってしまっている。
もう戦線に復帰することは、無理だ。
君を調査員にしたというのは、嘘だった。」


---全て、承知の上でした。

「さて、君にはまだ、ほんの少しだけ【神力】が残っていただろう?
その【神力】が、残っている3割の兵器としての力に相当するんだ。
【神力】とは万物に無限の可能性を与える神だけが持つことが許される力。
実はこの力は全部私が吸収して、人間のように君を何もできないようにしようと最初考えていたが、あえて残した。
それは、もし半年の間に安易に万物の力たる【神力】に頼るようなことがあったなら、不合格として君を破壊しようと考えていたからだ。」


---なんと・・・そこまでは読めませんでした。
ただ、【神力】は人間のような観察眼と仰っていた以上、使うべきではないというのは考えていたことではありました。


「正解だ。人間としての視点で調査してほしかったからね。
人間にこの力は、あまりにも過ぎたるものだ。
しかし、そんな私の意図に気づき、決して【神力】を使うことはなかった。
だから君は合格、未来を選択する権利を得た。
君はこれから、何を望む?
それこそ本当に、調査員になる道も選ぶことが出来るが・・・」


---『お父様』、「私」は・・・アイドルになりたいです!

「アイドル?」

---はい。「私」はこの半年間で、アイドルという人間の文化を学びました。
技術があれば、誰でも等しく上にいける。
かつて兵器として努力を重ねて、一線級の戦力を持つことが出来た「私」が後輩に憧れてもらえたように、アイドルも夢と力があれば誰でも強くなれる。
それが、とても楽しかったんです。
トップアイドルに・・・神アイドルになって、一番になりたいんです!
あの地球で、生きていきたいのです!


「君に夢が出来たんだね。」

---私を、兵器のくせに人間みたいな感情を持ったと馬鹿にしないんですか?
もう自分の役に立とうとならない自分に、怒ったりしないのですか?


「しないよ。するわけないじゃないか。
だって私は、君が私の傍を離れることを望んでいたから。
もう君はたくさん頑張ってくれた。
そのお陰で、世界のコントールが上手くいくようにもなった。
でももう戦える体ではなくなった。
なのに、無理してでも私は君が戦うことを望んではいない。
君はもう、自由になっていいんだ。

「『グランシャリオ』。今まで、本当にありがとう。」

---勿体無きお言葉・・・。
『お父様』、私は今から残りの【神力】を使って、人間に転生します。

「今の状態で地球に生きるのではなく、完全なる人間としての肉体を求めると?」

---はい。そして、地球で生きていきたいんです。

「それが君の望んだ未来ならば、祝福しよう。
だが、君の今残っている【神力】だと、転生にどれだけの時間がかかるか分からない。
今あるべき姿から全く別の存在へと変わるというのは、それだけ大きな【神力】が必要となるものだからね。
それでも、いいのかい?」


---構いません。私には、戻らないといけない場所があるから。
出来損ないの人形ではない、一人の人間として生きていきたいから。


「分かったよ。儀式の準備をしよう。」

---ありがとうございます『お父様』。

「父親離れして自立した娘、と言った所だね。」


---約一億年間ほど何もお返しもできず、申し訳ない。
無力な私を許してほしい。

「何を言ってるんだい。お返しなら、たくさんもらったよ。」

---本当ですか?

「兵器から、私の愛する娘に変わったのだから。
さぁ、儀式を始める。」


---『お父様』!私も!貴方を愛・・・

それが、兵器としての「私」の最後の言葉だった。

私の体は知らぬ間に光を身に包み、その場から消えた。

「転生の儀式」が始まり、「兵器」としての私は消滅した。

以上が、兵器だった「私」が人となり、アイドルとなる物語・・・の始まり。

次から語られる物語は。

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アイドルとなった「私」・・・いや。

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アイドルユニットとなった「私達」の戦いの物語だ。

~「The Beginning」 Seane END.
Continued to「Episode 1」~

→~Story Next to CHALIOT  is 「Episode 3」~