~2070年某日 ぴかりが丘 おおもりご飯~

「ねぇ『お母さん』、楽しいお話聞かせて」

「なー『母ちゃん』、面白い話聞かせてよ」

目の前にいる『二人』は、私に語りかけてくる。

----そうだなぁ、どんなお話が聞きたいの?

「うーんとねー、『お母さん』の楽しい話!」

「『母ちゃん』の面白い話!」


『二人』はこれしか言わない。困ったなぁ。

---楽しくて面白い話か。

今まで生きてきて色んな事があったからなぁ。

楽しいことも面白いことも、辛いことも悲しいことも。

いっぱいいっぱい全部ひっくるめて、今の自分。


「難しい話はわかんないよ」

「もっとわかりやすくて面白い話して!」

難しい注文を平気でしてくる『二人』に、頭を悩ませる私・・・だったが。

・・・そうか。そうだ。


この『二人』が納得してくれるような楽しくて面白い話、あった。

---・・・とっても長くなるけど、いいかな?

「いいよ!」

「ねーねーどんなお話?」

それはね・・・!


-----


「『キュアハニー』じゃない!『大森ゆうこ』として、私は輝きたいんだ!」

「お前が私の要求を聞かないのであれば、これから何度でもこの学園を襲撃してやろう。
今見せしめで殺した名も知らないアイドルのように何人でも殺してやろう。
お前一人のせいでまた一人アイドルの未来を奪われるのだぞ?
それでもお前は、ここでアイドルを続けるのか?」


「『大森』、貴方は今決断に迫られている。
私もちょうど、スターライトでのアイカツか、新しいアイカツをするのか決断を迫られて選択した。
そして私は新しいアイカツ…ドリームアカデミーのプロデュースを選んだの。
貴方の場合はプリキュアか、アイカツか。
どっちを選んでも、後悔のない道を選んでほしい。
私が言えることは、これだけ。」


「終わらせなければ。
幻影帝国によって、数え切れない人々が傷ついているんだ。
『キュアハニー』を必要としている人が、世界中にたくさんいるんだ。」


「『ゆうゆう殿』!小生と一緒に、いつか絶対ライブをしましょう!
この『グランシャリオ』・・・『朝来シャリオ』との、約束ですぞ?」


「『大森さん』。私はね、優しい貴方が素敵だと思うし、誰よりも憧れだった。
でもね、私はそんな貴方が嫌い。大嫌いだ。」


「『佐為ちゃん』・・・ねぇ『佐為ちゃん』・・・返事してよ!
目を開けて。こんなお別れ、嫌だよ。
私、絶対嫌だ・・・嫌だよ!」


「勝手なお願いなのはわかっています。
でも娘が出来なかったことを、貴方がしてください。
娘が大好きだった、この『ロイヤルムーンコーデ』で。」


「『佐為ちゃん』、私が今できる全力のアイカツを、天国にいる貴方に見せてあげるね。
貴女と一緒に、行きたかった場所へ!」


「ばーちゃん、どうしたの?」
「おばーちゃん、泣いてる・・・何かあったの?」
「二人がね、昔大切だった友人にとってもとっても似てたの。
その友人に、再会出来たような気持ちになったの。
ビックリさせてごめんね…はい、ハニーキャンディ。」

「私がね、これから貴女達の新しいお母さんでーす。
よろしくね。私『大森ゆうこ』。貴方達のお名前は?」

「・・・『泣胤(なたね)』・・・」
「『泣來(なくる)』!よろしく、ゆうこばーちゃん!」

----

ここ71年の思い出が、走馬灯のように一瞬で甦った。

さぁ話そうか。
『二人』に。
私の人生を。
私の生涯を。
アイカツアイドル、『ゆうゆう』の軌跡を・・・!

mp4_000101448

私のアイドル活動、アイカツ!始まります・・・!

~Continued to「Episode 1」」~