※注意
本記事には、「アイカツ!」及び「ハピネスチャージプリキュア!」の二次創作要素が多大に含まれております。
これらの要素がお好きでない方は間違いなく不愉快な思いをする記事になりますので、そう思った方は速やかに戻るを押すかブラウザを閉じてください。 



この記事は、同タグで連載していた「ゆうゆうのアイカツ!」についてアレコレ語っていく記事です。
読んでいない方はまず全てお読みになった上でこの記事を閲覧ください。

ゆうゆうのアイカツ!目次


第1章

外伝

第2章

第3章


最終章

Secret Story


・始めに

さて、全5回(といいつつ実は6回)「ゆうゆうのアイカツ」、如何だったでしょうか。
ブログを開設した当初からずっと書きたくて書きたくてしょうがない物語だっただけに、書き終わった身としてはとても感慨深いものがあります。受け入れられるかどうかは全くの別問題としてね。
今回は、執筆に当たって俺が考えていたことをアレコレ書いていこうと思います。
本編の裏設定なり何なりも書いていきますが、あくまで俺の独りよがりな内容になりますので、読まなくても全く問題ない記事にしていきます。それでもよければ、どうぞお付き合いくださいませ。
今回は大きく分けて2点、語りますね。

・物語のモデルについて

本作には大きく分けて3つのモデルがあります。
1つは、俺がプレイしてきた「データカードダス アイカツ!」でゆうゆうと一緒に歩んできた経験です。

例えば、第3章で絶望したゆうゆうが友達と共にアイカツをしたことで徐々に元の自分に戻っていった…という部分は俺がこのブログを開設して数ヶ月間の出来事をモデルにしています。
ほかにも、ゆうゆうが自分の志半ばでアイカツが終わってしまった所は、アイカツプレイ日誌最終回で書いたことそのものを指していたり。

といった具合に、俺の現実であった出来事をそのまま物語に組み込んでいた部分も少なからずありました。
これは、ゆうゆうは俺にとっての分身であるから、というのが一番の理由です。

残りの2つは既存の作品からになりますが、漫画作品の「ヒカルの碁」及びアニメ作品の「魔法スター マジカルエミ」です。

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何げにどっちもアニメ制作会社がスタジオぴえろという共通点が(ぇ
順当に説明していきましょう。まずは「ヒカルの碁」から。

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「ヒカルの碁」は、2000年代に週刊少年ジャンプで連載していた史上初と言われる囲碁を題材とした漫画です。
2部構成となっていて、第1部では主人公の進藤ヒカルが小学生時代に起こった奇妙な経験から囲碁をはじめ、最終的にはプロの棋士となって、ライバルである塔矢アキラ打倒を目指す…というのが基本的なあらすじです。

ゆうゆうのアイカツでは第2章より登場した「とある人物(彼女)」の存在はこのヒカルの碁で受けた影響が強いです。
彼女についてそのものの解説は次項にまとめるとしまして、そのモデルとはヒカルの碁に登場するもう一人の主人公「藤原佐為」をモデルとしています。
佐為という人物の劇中での活躍と、それがもたらしたヒカルへの影響をまとめましょう。

(以下、ヒカルの碁本編のネタバレが入ります。ご注意ください)


「藤原佐為」は、平安時代最強の碁打ちでした。
しかし、彼の夢である「神の一手を極める」(最強の碁打ち)という願いが叶うことはなく自殺。
その後、碁盤に自分自身の無念な想いが霊として宿り、現代に進藤ヒカルの元に蘇ります。
当初は何も分からないヒカルに指示して碁を打っていましたが、ヒカル自身が囲碁に興味を持つようになってからはヒカルが打つようになり、佐為自身が対局することは激減してしまいます。
このことに不満を持った佐為。
ヒカルは苦心の末、碁盤と碁石を購入して、ヒカルの家で毎日二人で対局するようになります。まるで、師弟のような関係でした。

そしてヒカルがプロの棋士となった後、佐為はネットを使った現代の最強のプロである塔矢行洋との対局を経て。
対局後のヒカルの何気ない一言から、佐為はヒカルが神の一手に最も近き存在であることに気づきました。
ヒカルは対局を見ていた世界中の誰もが気付かなかった一手を唯一気づいた人間だった。
佐為は、自分がヒカルという未来の可能性を目覚めるために蘇った存在だったのです。
その役目を終えた佐為は、ヒカルの気づかないところで静かに消滅します。

佐為が消えたことで我武者羅になって行方を捜すヒカル。
しかし、どこを探しても見つかることはありません。
自分の囲碁は佐為から始まり、佐為とこれからもずっと対局し続けて成長していける。
そんな風に思い込んでいたのに、ある日突然消えてしまったことへの悲しさ。
絶望したヒカルは、プロ棋士としての対局も放り投げ、囲碁をやめてしまいます。

それから数ヵ月後。
プロ試験でヒカルに反則負けしたことがトラウマとなっていた一人の青年=伊角が中国で武者修行をして帰国しました。
次のプロ試験に向けて、そのトラウマを克服したいと考えた伊角はプロ棋士としての仕事をほっぽっているヒカルの自宅に向かい、対局してほしいと必死に懇願。
最初は嫌がるヒカルでしたが、伊角の為をと思い、ヒカルの自宅で渋々対局します。その時でした。
自分が碁を打っている時、その中に佐為が自分に教えていたことが残っていたことに気づきます。
消えてしまった佐為とヒカルが再会する方法…それは、囲碁を打つこと。
佐為が教えてくれた囲碁が自分の中に生きていることを知ったヒカルは、これから何回でも対局を続け、佐為と再会しようと誓うのでした。

(終わり)

…以上が、ヒカルの碁第1部の展開を駆け足ながら抜粋しました。
これを読んだ(ほぼ同様の展開をアニメでもやっていましたが)のが当時小学生時代ではありましたが、当時アホみたいに涙流すほど感動したことは今でも覚えています。
消えて消滅した者の魂が生きた者が引き継ぎ、それを力として戦う。
アニメやゲームなんかではよくある展開ではあります。
倒した相手の武器を自分のものとして取得できる「ロックマン」なんかがいい例でしょうか。

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俺はヒカルの碁と出会ってそういう物語が大好きになりました。
ゆうゆうのアイカツにおける彼女の力を受け継ぎアイカツを続けようと考えたこと、死んだ友達と再会するのは彼女に教えてもらったアイカツが生きている自分自身がアイカツを続けること。
第3章のクライマックスの部分はここから強く影響されました。


次に「魔法のスター マジカエルミ」

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この作品は、1985年にテレビ放映された女児向けアニメで、「ぴえろ魔女っ子シリーズ」と呼ばれる作品群の第3作目に当たります。
俺は本作はケーブルテレビの再放送で視聴していました。
今でもなお女児向けアニメが好きです(卒論の題材にするほどに)が、マジカルエミはそのルーツといっても過言ではありません。


この作品では、プロのマジシャンを目指すもののてんで才能のない香月舞が、魔法の力によってプロのマジシャン=エミに変身する力を得て名声を得る…というのが基本ストーリーなのですが。
最終的に舞は自分自身の力でプロのマジシャンになることを決意し魔法の力を捨てるという衝撃の結末を迎えます。

個人的に生涯で見てきた女児向けアニメの作品の中では、最終回数十話前に主人公が死ぬ「魔法のプリンセス ミンキーモモ」に並ぶくらいのびっくり仰天な結末でございました。
魔法少女ものと呼ばれる作品は、その力を使って困難を突破するというパターンが圧倒的に多いです。
しかし、マジカルエミではあえてその万能の力を捨てることが成長に繋がる…というほぼ全ての魔法少女もの作品の概念を否定したアンチテーゼのような作品になっています。
万能の力を捨てることこそ自分が先に進む為の礎である。

ゆうゆうのアイカツでは、キュアハニーとの向き合い方についてがこれに該当しています。
キュアハニーは、典の作品でも世界のキュアハニーとして、世界中に愛されるアイドルさながらのポテンシャルを秘めたキャラクターでした。
キュアハニーはアイカツをしているわけではありませんが、それでもアイドルとしてのパフォーマンス力に関しては一般人のそれよりは高いものと俺は想定しています。
原点で「しあわせご飯あいのうた」が広く浸透していた描写などがまさにそれだよなぁと。
なので、ゆうゆうのアイカツ内のキュアハニーは「なりたい自分」「絶対に自分の実力では届くことのない高みの存在」という位置づけにしました。
そして、キュアハニーとしてアイカツをするという選択肢もあるはずなのに、それもあえて選ぶことはありませんでした。これは、大森ゆうことして輝きたいからという気持ちがとても強かったからです。ゆうゆうのアイカツ、ですしね。
キュアハニー=プリキュアという万能の力を否定した上で自分自身のアイカツを進んでいく。
キュアハニーの存在は、ゆうゆうのアイカツ内ではただの礎でしかありませんでした。

…以上の3つを中心に混ぜ合わせて生まれたよく分からないものが「ゆうゆうのアイカツ」ということでした。

自分自身の経験+ヒカルの碁+マジカルエミ÷3=ゆうゆうのアイカツ

俺の中でのモデルイメージはこのような感じでした。

・とある人物(彼女)について

第2章から登場する「とある人物」こと「彼女」。
読んでいた時、皆さんは次のような疑問を感じていたのではないかと俺は勝手に推測しています。

「なぜ、名前を明かさないのか?」

それには、ちゃんとした理由があります。
もともと、第2章から登場するこのキャラクターは、俺が初代アイカツにおいて2番目に生み出そうと思っていたサブキャラクターだったからです。
フォロワーの影響でサブキャラという概念を知った俺は、自分も作ってみたいという気持ちになったのですが。
ゆうゆうのランクをどんどん上げていきたいと考えていた俺は、サブキャラと経験値が分散することが嫌だったので、ゆうゆう一人でゆうゆうのランクを上げていくって方針にした末、没にしたという経緯があります。
しかし、ゆうゆうのアイカツはその当時から物語を構想していまして、その幻の2人目のキャラは彼女の位置づけにしようって思ってたんです。
ちなみに、実際に生まれることはなかったということで、結果的にゆうゆうよりもはるかに実力の高い人間になったという設定になりました。もし実際に生まれていたら、この設定は存在しなかったと思います(主につぎ込んだランクの差的な意味で)
名前や軽い設定もメモ帳に明記していました。当時のものをここで晒しましょう(あくまで当時構想したキャラの設定そのものなので、ゆうゆうのアイカツに登場した彼女と若干の相違点がございます

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お名前 水無月 佐為(みなづき さい)
学年 中学1年生・13歳(あかりジェネレーション時)
誕生日 6月13日 
血液型 A型
星座 ふたご座
一人称 私
二人称 ●●さん(ゆうゆうのことは「大森さん」と呼ぶ)
好きなブランド ラブクイーン ラブムーンライズ
好きなコーデ ロイヤルムーンコーデ ミステリアスヴァルゴコーデ シャインウィッチコーデ
好きなもの ゆうゆうの作ったのり弁当 甘い食べ物全般 神崎美月 キュアハニー
苦手なもの ホラー系全般 カエル 苦い食べ物
趣味・特技など 神崎美月のモノマネ(ライブの動きなど) アイカツカード集め 囲碁
備考
小学6年生の頃に不治の病を患い、余命2年と宣告されている。その1年の中で自分が残せるものはないかと模索。
結果、小学生の頃にライブで見た神崎美月の姿に憧れ自分もアイドルとなる。

もう数年後に死ぬということを現実を知っているからか、周りとは基本的に距離を置き、辛辣な口調で話す。
そんな境遇でもあり友達はいなかったが、同じように学年が実年齢とズレていて周りと距離を置かれているゆうゆうと似た境遇ということもあってか、意気投合する。

周りにゆうゆうとは仲良しを装っているが、実際はゆうゆうのアイカツに対する姿勢が嫌い。
ただし、実力はそれなりに認めていたり、のり弁当は大好きだったりとゆうゆうの全てを嫌っているわけではない。

キュアハニーに助けられた過去からキュアハニーといつか再会し、お礼を言いたいと思っている。願わくば、一緒にアイカツシステムを使ってライブをしたいとも考えていた。

アイカツカードコレクターでもあり、ライブ時にはラブクイーンかラブムーンライズのドレスしか使用しないものの、ほぼ全てのブランドのドレスを一通り揃えている。

親の影響で囲碁も嗜んでおり、ゆうゆうにやり方を教えてフルボッコにする。

ゆうゆうとユニット「Reborn」を結成する。

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という感じに、設定だけ一人前に作ってました。
没にしたことによって自由に動かすことの出来たキャラクター。
存在しないからある程度は自由に設定出来るという点も強みでしたね~。

そして、途中から本編内に画像を入れたことと、上記のプロフィールで察したでしょうが。

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前述の彼女同様、この幻の2人目のマイキャラのモデルも「ヒカルの碁」の「藤原佐為」です。
イメージ映像として本編内でも画像を挿入していましたが、まさにイメージぴったりだったということですね。



・・・というのが今回の裏話でございました!
不定期ですがこうしてどんどん執筆に当たっての裏話書いていく予定です。誰得なのかは知りませんが
もしなにか読んでいて不明だった・気になった点などございましたら、コメントに書いていただければその解説もするかもしれませんのでお気軽にどうぞ!今回はここまで!