※注意
本記事には、「アイカツ!」及び「ハピネスチャージプリキュア!」の二次創作要素が多大に含まれております。
これらの要素がお好きでない方は間違いなく不愉快な思いをする記事になりますので、そう思った方は速やかに戻るを押すかブラウザを閉じてください。
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→EPISODE FINAL
…ちゃんへ。
お元気ですか。
あなたと悲しいお別れをして、61年の月日が経ちました。
あの時のこと、どうしてもちゃんと向き合ってお話したかったという気持ちは今でも溢れかえってきます。
時々、思い出して泣いちゃう時もあったくらい。
だけどね。
私、…ちゃんと悲しいお別れをしたことで、スターライトを始めとした5年間のアイカツ人生は楽しいものになったのも事実だし、その後ちゃんと将来の夢も出来たんだよ?
私は、たくさんの人からかけがえのないものを得ました。
一人一人が大事なファンの皆さん。
スターライトの同級生や偉大な先輩たち。
最後の最後まで学校に留めてくれたり、私を気にかけてくれた「織姫」学園長。
最高のライブを披露する機会をくれた「神崎美月」さん。
最初の憧れだった「星宮いちご」ちゃん。
次に憧れた「キュアハニー」。
そして最後の憧れの…ちゃん。
誰か一人欠けていては、私の人生がここまで幸せで充実したものにならなかった。
私の今があったのは、…ちゃんを始めとした皆さんのおかげなんです。
ありがとう。あなたに出会えて、本当に良かった。
私のアイカツは中途半端に終わってしまったけど。
目標には到達出来なかったけど。
それでも、…ちゃんのアイカツを受け継いだ私のアイカツを受け継いだ、二人の義理の娘が私の前に現れてくれた。
名前はね、泣來(なくる)と泣胤(なたね)。
泣來は、喋り方が粗暴で男勝りな所があるんだけど、怖がりなところもあったりするんだ。
私に厳しかった…ちゃんみたいな感じ。
泣胤は、ちょっと気が弱くて自分の意見をうまく言えないこともあるんだけど、しっかり現実を見据えているお姉さん。
ユニットとして引っ張ってくれていたけど実は弱いところも見せていた…ちゃんにどこか似ているね。
私は、50年かけて探した自分のアイカツを受け継ぐ人にやっと出会うことができた。
出来るなら、二人のライブをこの目で見たかったけど、もうおばあちゃんの体で限界が来ちゃった。
二人に約束したのに、それが果たせなくて。謝りたい。
昔、…ちゃんに会いに行ったけど、その時にはもう会えなかった時を思い出すな。
あの時、…ちゃんはどんな気持ちだったんだろう。
私と本当にあんな形でお別れして、納得してくれたのかなって部分はずっと引っかかってる。
でね?二人のデビューライブをビデオで見て、確信したことがあって。
この二人なら、私と…ちゃんの志半ばで終わってしまったアイカツよりもさらに高い所…いちごちゃんの言う「てっぺん」まで、上り詰めていくことが出来るような気がする。
そんな気がしたんだ。
例えそうじゃなかったとしても。
二人には悔いのないアイカツをしてほしい。
私は後悔がないといえば嘘になるから。
いちごちゃんやあかりちゃんのように、アイカツに出会えて良かった!って言えるような、そんな子に育ってほしい。
あ、そうだ。折角の機会だからね、1つ質問。
あの時…そう、第2回ムーンライトオフィス新人アイドルオーディションの時。
「Precious」を…ちゃんと同じカードを使って踊ったんだ。
その時ね、一緒にいた時私に厳しく指導していた時の…ちゃんのこと思い出して。
でも、私が…ちゃんの言う通りの動きをしたら、…ちゃんが私に見せることのなかった笑顔で、褒めてくれたんだ。
あれって、ただの私の妄想だったのかな?
それとも、私に見せることはなかったけど本当の…ちゃんだったのかな?
私の妄想といえばそれまでなのかもしれないけど。
それでも、…ちゃんに褒められて、それで気づいたの。
私のアイカツに…ちゃんのアイカツが受け継がれていたってこと。
そのことに気づいてからね、自分でも分かるってくらいどんどん成長していって。
ああ、…ちゃんのアイカツって本当にすごかったんだなぁ。
そんなすごい人と半年だけでも一緒にいられたんだなぁっていう気持ちになったの。
ただの妄想でここまで成長出来た、って言うのはちょっと悲しいかなって思って。
どっち…なのかな?
なーんて。
そんなこと、わざわざ聞く必要なんてないよね。
だって私は…
今から「そこ」に逝くのだから…。
あの時話せなかったこと、言いたかったこと。
全部全部、「そこ」でたくさんしようね。
そして、一緒に泣來と泣胤のアイカツを、最後まで見届けてほしい。
今、そっちに逝くから待っててね・・・。
ありがとう、最高の「ベストフレンド」…。
~EPISODE Secret Story END~
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