※注意
本記事には、「アイカツ!」及び「ハピネスチャージプリキュア!」の二次創作要素が多大に含まれております。
これらの要素がお好きでない方は間違いなく不愉快な思いをする記事になりますので、そう思った方は速やかに戻るを押すかブラウザを閉じてください。
→EPISODE II

全5回で連載予定の「ゆうゆうのアイカツ」第4回目でございます。
物語はついに終盤、前回の絶望からの復帰、そしてアイカツ生活のラストまでを描いています。
前回同様、俺の脳内で構想している物語に加え、元の作品である「アイカツ!」「ハピネスチャージプリキュア!」の要素はものすごく薄くなっていますので予めご了承ください。
読む前に、以下の点に注意してください。
・時系列に関してはTVアニメ「アイカツ!」準拠です。今回からはTVアニメ版完結以降の時系列に該当します。
キャラクターの原作と言える「ハピネスチャージプリキュア!」の設定も使用していますが、時系列のすり合わせは一切していません。
年齢もハピネスチャージプリキュアでの該当の出来事の時とは異なっています。
また、表記中の「TVアニメ版」は、TVアニメ「アイカツ!」を指しています。
・TVアニメのアイカツ・ハピネスチャージプリキュアのキャラクターも一部登場しますが、その関係性は独自の解釈をしたものです。
それでは、始めましょう…!!!!!
・託された想い(~TVアニメ版4期完結から数日)
「彼女」が死亡した翌日、葬儀に参加した「ゆうゆう」は「彼女の母親」よりあるカードを手渡される。

それは、彼女が最も気に入っていて「勝負コーデ」とまで豪語していた、プレミアムドレスの「ロイヤルムーンコーデ」であった。
娘の形見ではあるが、「ゆうゆう」に是非持っていてほしいと言った。
最初は断るものの、かつてユニットの「Reborn」として活動していたことを知っていた「彼女の母親」は、「ゆうゆう」にこそこのカードを持つのに相応しいと言い、渋々カードを頂く。
「娘に出来なかったことを、これからのアイカツでやってください。」
最初は断るものの、かつてユニットの「Reborn」として活動していたことを知っていた「彼女の母親」は、「ゆうゆう」にこそこのカードを持つのに相応しいと言い、渋々カードを頂く。
「娘に出来なかったことを、これからのアイカツでやってください。」
「彼女の母親」はただそれだけを願い、「ゆうゆう」にカードを渡す。
「ゆうゆう」に、彼女のアイカツの未来を託した。
・絶望の檻(TVアニメ版4期完結数日後~)
彼女の葬儀が終わり帰ってきた「ゆうゆう」には、心にぽっかり穴が空いたように「絶望」という感情以外何も残されてはいなかった。
自らの最高のパートナーとしていつも隣にいてくれた彼女がいなくなってしまった悲しさ。
亡くなる直前、何を考えていたのだろう?自分のことを死ぬまで恨み続けていたのだろうか?
その答えが分かることはいくら考えても訪れることはなかった。
亡くなった彼女のことばかり考え続けた結果、自然と録画していた生前の彼女のライブを自室で見続けていく。
その時、一緒にいた時には知りもしなかったことに気づいた。

「神崎美月の生まれ変わり」。
彼女がファンの間で呼ばれていた通称だ。本人は不本意であったと言っていたことも覚えている。
だが、彼女のライブを見れば見るほど、その実力の高さに驚かされてばかりいた。
ハッキリいって、今の自分なんか比べ物にならないほどのパフォーマンスをしていた。
二人でユニットとして活動していた時は、自分の実力に合わせてくれていたのではないか?
本当は、自分なんかいなければもっともっと上へ行けたはずなのに、そうしないで自分の実力に合わせてくれたのではないか?
そんな疑問が溢れてきてしまった。
自分の未熟な実力が、彼女の歩みを止めていたのではないのか?
そう思い込んでしまったら、涙が止まらなかった。
実際は彼女も友達であること気づいていたのにこだわりがあって話さなかったことと不幸なすれ違いの連鎖による結果ではあるのに、人一人のアイカツの未来も自分のせいで潰してしまったと落ち込む。
次第にその罪悪感から、学校にも行かずに寮に引きこもるようにもなってしまう。
そこから「ゆうゆう」の中で駆け巡っている言葉はただ1つだった。

アイカツなんて、最初から始めなければよかったんだ。
・絶望の檻(TVアニメ版4期完結数日後~)
彼女の葬儀が終わり帰ってきた「ゆうゆう」には、心にぽっかり穴が空いたように「絶望」という感情以外何も残されてはいなかった。
自らの最高のパートナーとしていつも隣にいてくれた彼女がいなくなってしまった悲しさ。
亡くなる直前、何を考えていたのだろう?自分のことを死ぬまで恨み続けていたのだろうか?
その答えが分かることはいくら考えても訪れることはなかった。
亡くなった彼女のことばかり考え続けた結果、自然と録画していた生前の彼女のライブを自室で見続けていく。
その時、一緒にいた時には知りもしなかったことに気づいた。

「神崎美月の生まれ変わり」。
彼女がファンの間で呼ばれていた通称だ。本人は不本意であったと言っていたことも覚えている。
だが、彼女のライブを見れば見るほど、その実力の高さに驚かされてばかりいた。
ハッキリいって、今の自分なんか比べ物にならないほどのパフォーマンスをしていた。
二人でユニットとして活動していた時は、自分の実力に合わせてくれていたのではないか?
本当は、自分なんかいなければもっともっと上へ行けたはずなのに、そうしないで自分の実力に合わせてくれたのではないか?
そんな疑問が溢れてきてしまった。
自分の未熟な実力が、彼女の歩みを止めていたのではないのか?
そう思い込んでしまったら、涙が止まらなかった。
実際は彼女も友達であること気づいていたのにこだわりがあって話さなかったことと不幸なすれ違いの連鎖による結果ではあるのに、人一人のアイカツの未来も自分のせいで潰してしまったと落ち込む。
次第にその罪悪感から、学校にも行かずに寮に引きこもるようにもなってしまう。
そこから「ゆうゆう」の中で駆け巡っている言葉はただ1つだった。

アイカツなんて、最初から始めなければよかったんだ。
・復活(TVアニメ版4期完結2週間後)

大空あかりがスターライトクイーンに襲名して約2週間が経過した。
4月となり、実は高校1年生に進級していた「ゆうゆう」だが、スターライト学園の授業には一切顔も出さず、仕事も一切しなくなってしまった。
「ゆうゆう」の事態を重く見たかつ彼女の病気のことを知っていたにも関わらずギリギリまで話さなかったことに責任を感じた「織姫」は、「ゆうゆう」の今後の処遇をどうしようか悩んでいた。
このままアイカツを辞めるのであれば、退学にしてしまっても構わない。
しかし、せっかくユニットとしても軌道に乗り少しずつ頭角を出していた「ゆうゆう」を、重なった不幸でその未来を閉ざしてしまうのはあまりにも勿体無い。

状況打破のきっかけを作ったのは、「ゆうゆう」が4年半前に休学した時に会話した「美月」だった。
どうやら、彼女のプロデューサとして、きちんとかつてのユニットのパートナーだった「ゆうゆう」と話すべきだったと考えていたが、当初彼女自身が拒んだことで時間をかけて交渉していくことにしたようだが、その前に彼女が病気で倒れてしまったことでそれどころじゃなくなってしまったという。

それはかつて、自分が組んでいたユニットで話し合いもしないまま解散してしまったことの罪悪感が、蘇ったような気分だった。
しかし、「織姫」に「ゆうゆう」のことを頼まれ、会話する機会を得た。
「ゆうゆう」の部屋に謝罪をしに来たが、絶望する「ゆうゆう」に「美月」は次のように述べる。

「あなたは一度、プリキュアという道を選びアイカツの道を閉ざした。それには理由があったから。
でも、今のあなたがアイカツの道を閉ざすことには理由がないはずよ。」
至極真っ当な言い分ではあるが、「ゆうゆう」はうまく言葉を返すことが出来なかった。
そして美月は、もう一つ重大なお知らせをする。
それは、半年後に行われる予定の、彼女が亡くなったことによって空席となったムーンライトオフィスの新たなアイドルの後任を募集するオーディションのことであった。
彼女が亡くなったことは世間には公表しないつもりではあったが、多数のファンに現在の行方についての問い合わせが殺到していることと、未来永劫隠し続けることが適切だと思わなかった「美月」は公表を決意したとともに、彼女の後任のアイドルを決めることにした。ご遺族の了承も取っている。
その後任のアイドル候補を数千人ほど募集するようだが、その1人として、「ゆうゆう」を選んでくれた。
「あなたにやる気があるなら、是非このオーディションに出てほしい。」
そう言い残し、部屋から去る「美月」。
「ゆうゆう」がその言葉を聞いてやる気を出すことはなかった。
・復帰(~3ヵ月後)
「美月」が部屋に訪れてからは、誰も「近寄らないほうが良い」と考えていた「ゆうゆう」の部屋に、クラスメイトや友達が少しずつ押し寄せるようになる。
主に、復学当初に調理室で友達になった子だった。



「ゆうゆう」のお弁当が食べたい・ハニーキャンディを食べたい・一緒にオーディションに出たい…。
そんな友達の数々の言葉を聞き続けた結果、期間にして1ヵ月で遂に部屋から出てくる。
元気こそあまりないもののお弁当やハニーキャンディを作る習慣をまた始めるようになった。
少しずつ、かつての自分の気持ちを取り戻していく「ゆうゆう」。
約1ヶ月引きこもって塞ぎ込んでいたブランクこそあれども、アイカツも復帰して、友達とさまざまなオーディションやユニットでライブを行うようになった。






そして、「ゆうゆう」復帰から3ヵ月後。
彼女の一件にけじめこそまだつけれはしないものの、その事とは別個として自分なりのアイカツを少しずつ模索している段階になっていった。
その過程において、遂に「美月」がオファーをかけたムーンライトオフィスの新アイドルオーディションへの参加を決意する。
彼女が激闘の末勝ち取ったその座に、自分はどれだけ近づくことが出来るのか。
そんな気持ちで試してみたいと思ったのであった。
周りの友達にも応援される最中、「ゆうゆう」は3ヵ月後にあるであろうオーディションに向けて練習を始める。

・ゆうゆうのアイカツ!(TVアニメ版4期完結半年後~)
数千人参加したアイドル達との死闘の末に。

第2回ムーンライトオフィス新アイドルオーディション最終選考のオーディションにまで残った「ゆうゆう」。
最終選考は残った8名が1人ずつ好きな曲・好きなコーデで自分の最高のパフォーマンスを披露する自由発表であることが課題であった。



「ゆうゆう」は当初、自分の勝負コーデである「ピエロカーニバルコーデ」を着て得意かつ好きな曲である「Good morning my dream」を発表しようと考えていた…が、それは没にした。
ちょうど1年前、彼女がこのオーディションで勝利を掴んだコーデと曲で勝負しようと考えたのであった。



使用コーデは、前述の「彼女の母親」から形見としてもらった「ロイヤルムーンコーデ」。
しかし、アクセサリーのみ「彼女の母親」からもらったカード(ロイヤルムーンクラウン)は使わなかった。

あえて自分の個性を出すために…と特注で作ったアクセサリー(ブルームーンクラウン)を使おうと考えたのである。

亡き友の勝負コーデと特注で作ったアクセサリーを纏い、今までのアイカツ人生で学んだこと全てを注ぎ込むことを決意する「ゆうゆう」。
曲目は、彼女が一番大好きでいつも聴いていた「Precious」であった。

オーディションでのライブ中のことだ。


大空あかりがスターライトクイーンに襲名して約2週間が経過した。
4月となり、実は高校1年生に進級していた「ゆうゆう」だが、スターライト学園の授業には一切顔も出さず、仕事も一切しなくなってしまった。
「ゆうゆう」の事態を重く見たかつ彼女の病気のことを知っていたにも関わらずギリギリまで話さなかったことに責任を感じた「織姫」は、「ゆうゆう」の今後の処遇をどうしようか悩んでいた。
このままアイカツを辞めるのであれば、退学にしてしまっても構わない。
しかし、せっかくユニットとしても軌道に乗り少しずつ頭角を出していた「ゆうゆう」を、重なった不幸でその未来を閉ざしてしまうのはあまりにも勿体無い。

状況打破のきっかけを作ったのは、「ゆうゆう」が4年半前に休学した時に会話した「美月」だった。
どうやら、彼女のプロデューサとして、きちんとかつてのユニットのパートナーだった「ゆうゆう」と話すべきだったと考えていたが、当初彼女自身が拒んだことで時間をかけて交渉していくことにしたようだが、その前に彼女が病気で倒れてしまったことでそれどころじゃなくなってしまったという。

それはかつて、自分が組んでいたユニットで話し合いもしないまま解散してしまったことの罪悪感が、蘇ったような気分だった。
しかし、「織姫」に「ゆうゆう」のことを頼まれ、会話する機会を得た。
「ゆうゆう」の部屋に謝罪をしに来たが、絶望する「ゆうゆう」に「美月」は次のように述べる。

「あなたは一度、プリキュアという道を選びアイカツの道を閉ざした。それには理由があったから。
でも、今のあなたがアイカツの道を閉ざすことには理由がないはずよ。」
至極真っ当な言い分ではあるが、「ゆうゆう」はうまく言葉を返すことが出来なかった。
そして美月は、もう一つ重大なお知らせをする。
それは、半年後に行われる予定の、彼女が亡くなったことによって空席となったムーンライトオフィスの新たなアイドルの後任を募集するオーディションのことであった。
彼女が亡くなったことは世間には公表しないつもりではあったが、多数のファンに現在の行方についての問い合わせが殺到していることと、未来永劫隠し続けることが適切だと思わなかった「美月」は公表を決意したとともに、彼女の後任のアイドルを決めることにした。ご遺族の了承も取っている。
その後任のアイドル候補を数千人ほど募集するようだが、その1人として、「ゆうゆう」を選んでくれた。
「あなたにやる気があるなら、是非このオーディションに出てほしい。」
そう言い残し、部屋から去る「美月」。
「ゆうゆう」がその言葉を聞いてやる気を出すことはなかった。
・復帰(~3ヵ月後)
「美月」が部屋に訪れてからは、誰も「近寄らないほうが良い」と考えていた「ゆうゆう」の部屋に、クラスメイトや友達が少しずつ押し寄せるようになる。
主に、復学当初に調理室で友達になった子だった。



「ゆうゆう」のお弁当が食べたい・ハニーキャンディを食べたい・一緒にオーディションに出たい…。
そんな友達の数々の言葉を聞き続けた結果、期間にして1ヵ月で遂に部屋から出てくる。
元気こそあまりないもののお弁当やハニーキャンディを作る習慣をまた始めるようになった。
少しずつ、かつての自分の気持ちを取り戻していく「ゆうゆう」。
約1ヶ月引きこもって塞ぎ込んでいたブランクこそあれども、アイカツも復帰して、友達とさまざまなオーディションやユニットでライブを行うようになった。






そして、「ゆうゆう」復帰から3ヵ月後。
彼女の一件にけじめこそまだつけれはしないものの、その事とは別個として自分なりのアイカツを少しずつ模索している段階になっていった。
その過程において、遂に「美月」がオファーをかけたムーンライトオフィスの新アイドルオーディションへの参加を決意する。
彼女が激闘の末勝ち取ったその座に、自分はどれだけ近づくことが出来るのか。
そんな気持ちで試してみたいと思ったのであった。
周りの友達にも応援される最中、「ゆうゆう」は3ヵ月後にあるであろうオーディションに向けて練習を始める。

・ゆうゆうのアイカツ!(TVアニメ版4期完結半年後~)
数千人参加したアイドル達との死闘の末に。

第2回ムーンライトオフィス新アイドルオーディション最終選考のオーディションにまで残った「ゆうゆう」。
最終選考は残った8名が1人ずつ好きな曲・好きなコーデで自分の最高のパフォーマンスを披露する自由発表であることが課題であった。



「ゆうゆう」は当初、自分の勝負コーデである「ピエロカーニバルコーデ」を着て得意かつ好きな曲である「Good morning my dream」を発表しようと考えていた…が、それは没にした。
ちょうど1年前、彼女がこのオーディションで勝利を掴んだコーデと曲で勝負しようと考えたのであった。



使用コーデは、前述の「彼女の母親」から形見としてもらった「ロイヤルムーンコーデ」。
しかし、アクセサリーのみ「彼女の母親」からもらったカード(ロイヤルムーンクラウン)は使わなかった。

あえて自分の個性を出すために…と特注で作ったアクセサリー(ブルームーンクラウン)を使おうと考えたのである。

亡き友の勝負コーデと特注で作ったアクセサリーを纏い、今までのアイカツ人生で学んだこと全てを注ぎ込むことを決意する「ゆうゆう」。
曲目は、彼女が一番大好きでいつも聴いていた「Precious」であった。

オーディションでのライブ中のことだ。

「Precious」を踊る「ゆうゆう」は心の中で、声が聞こえてきた。
「大森さん、いい?神崎さんならね、ここの動きはこうするの……。」
その声を聞き、実際のライブでもその言葉の通りに動いた「ゆうゆう」。
「やれば出来るじゃない、大森さん」

生前自分には一度も見せたことはなかったであろう彼女の笑顔が、見えたような気がした。
この出来事により、自分の中でずっと見えなかった「彼女の一件」の答えが、このライブによってやっと分かった。

(私がもう一度…ちゃんに会う方法。それは、アイカツを、続けることだったんだ…。)
彼女はもうこの世にはいない。
だが、自分の中に、彼女がユニットの相棒として教えてくれたアイカツが確かに「生きていた」。
それが、いなくなってしまった彼女が…大切な友達が、まだこの世に生きていることを証明する、唯一無二の方法。

同時に、「ゆうゆう」は、アイカツを続けることで、生前叶わなかった彼女との再会が出来た。
この時初めて気づいたのは、彼女が生前一番思い入れがあったコーデを身に纏ったことで、「彼女」の気持ちに少しでも近づくことが出来たからであろう。
そうと気づいてからは、「ゆうゆう」はライブの途中であるにも関わらず歌いながら涙を流すという一幕を見せる。
だが、それでも自分自身の最高のパフォーマンスを見せることが出来た。

ライブ終了後、「美月」に会いにいく「ゆうゆう」。

「あなたのライブ、満月のようにとても輝いていたわね。」
「美月」の第一声は、「ゆうゆう」の実力への評価だった。
しかし…

「美月さん…私、これからもアイカツを続けます!」
「美月」の評価などお構いなしに、自分の言いたことを訴える「ゆうゆう」。
「何百回でも、何千回でも、何万回でも…!私、アイカツをします。続けたいんです!」

「…迷いは吹っ切れたのね。だったら、自分を信じて、これからも前に進みなさい。
アイカツの高みは…あなたが思っている以上に、ずっとずっと上まであるんだから。」



「ゆうゆう」は、自分の「アイカツの未来」を見つけることができた。



いちご、彼女、「キュアハニー」という自分の憧れた者達が行った「高み」に、例えその先を超えることが出来ないのだとしても、アイカツを続けることで少しでも近づいていくこと。
自分がアイカツを続けることこそ、自分が憧れた亡き友の魂をこれからも生かすことの出来る方法だと気づいたこと。
そして、亡き友の魂と自分自身の魂を合わせたアイカツこそ、自分にとって最高のアイカツが出来ること。
再会が叶わず、自分の中で一生決着を着けることはないだろうと思っていた「彼女との一件」については、これからもアイカツを続けることこそ彼女が一番望んでいることなのではないか、という結論に至った。
当初は、自分のせいで彼女の未来を潰したくらいの罪悪感に苛まれた。
だが、彼女との思い出の1つ1つをライブ中に思い出した時、彼女は自分に対してある種の期待や希望を抱いていたのではないかと気づく。
今となっては、彼女が何をどう考えて自分と一緒にいてくれたのか、なぜあの時自分のことを許せなかったのか。それは一生分かることはないだろう。自分にとって都合のいい、勝手な解釈かもしれない。
それでも、二人で一緒にいたあの時に嘘があったとは思えない。
こんな未熟でダメダメであった自分のことを厳しく気にかけて、一人前のアイドルにしようとしてくれた彼女はまさに自分にとっての「師匠」であった。

「ゆうゆう」が今後もアイカツを続けることで、彼女の歩めなかった未来を代わりに歩んでいこう、自分が歩むことが出来る自分だけの未来を進んでいくべきだと今回のライブで誓ったのである。
それが、「ゆうゆう」が見つけた、自分だけの「ゆうゆうのアイカツ」であることに気づけた。

自分なりの、「アイカツの未来」を見つけることが出来たのだ。

生前自分には一度も見せたことはなかったであろう彼女の笑顔が、見えたような気がした。
この出来事により、自分の中でずっと見えなかった「彼女の一件」の答えが、このライブによってやっと分かった。

(私がもう一度…ちゃんに会う方法。それは、アイカツを、続けることだったんだ…。)
彼女はもうこの世にはいない。
だが、自分の中に、彼女がユニットの相棒として教えてくれたアイカツが確かに「生きていた」。
それが、いなくなってしまった彼女が…大切な友達が、まだこの世に生きていることを証明する、唯一無二の方法。

同時に、「ゆうゆう」は、アイカツを続けることで、生前叶わなかった彼女との再会が出来た。
この時初めて気づいたのは、彼女が生前一番思い入れがあったコーデを身に纏ったことで、「彼女」の気持ちに少しでも近づくことが出来たからであろう。
そうと気づいてからは、「ゆうゆう」はライブの途中であるにも関わらず歌いながら涙を流すという一幕を見せる。
だが、それでも自分自身の最高のパフォーマンスを見せることが出来た。

ライブ終了後、「美月」に会いにいく「ゆうゆう」。

「あなたのライブ、満月のようにとても輝いていたわね。」
「美月」の第一声は、「ゆうゆう」の実力への評価だった。
しかし…

「美月さん…私、これからもアイカツを続けます!」
「美月」の評価などお構いなしに、自分の言いたことを訴える「ゆうゆう」。
「何百回でも、何千回でも、何万回でも…!私、アイカツをします。続けたいんです!」

「…迷いは吹っ切れたのね。だったら、自分を信じて、これからも前に進みなさい。
アイカツの高みは…あなたが思っている以上に、ずっとずっと上まであるんだから。」



「ゆうゆう」は、自分の「アイカツの未来」を見つけることができた。



いちご、彼女、「キュアハニー」という自分の憧れた者達が行った「高み」に、例えその先を超えることが出来ないのだとしても、アイカツを続けることで少しでも近づいていくこと。
自分がアイカツを続けることこそ、自分が憧れた亡き友の魂をこれからも生かすことの出来る方法だと気づいたこと。
そして、亡き友の魂と自分自身の魂を合わせたアイカツこそ、自分にとって最高のアイカツが出来ること。
再会が叶わず、自分の中で一生決着を着けることはないだろうと思っていた「彼女との一件」については、これからもアイカツを続けることこそ彼女が一番望んでいることなのではないか、という結論に至った。
当初は、自分のせいで彼女の未来を潰したくらいの罪悪感に苛まれた。
だが、彼女との思い出の1つ1つをライブ中に思い出した時、彼女は自分に対してある種の期待や希望を抱いていたのではないかと気づく。
今となっては、彼女が何をどう考えて自分と一緒にいてくれたのか、なぜあの時自分のことを許せなかったのか。それは一生分かることはないだろう。自分にとって都合のいい、勝手な解釈かもしれない。
それでも、二人で一緒にいたあの時に嘘があったとは思えない。
こんな未熟でダメダメであった自分のことを厳しく気にかけて、一人前のアイドルにしようとしてくれた彼女はまさに自分にとっての「師匠」であった。

「ゆうゆう」が今後もアイカツを続けることで、彼女の歩めなかった未来を代わりに歩んでいこう、自分が歩むことが出来る自分だけの未来を進んでいくべきだと今回のライブで誓ったのである。
それが、「ゆうゆう」が見つけた、自分だけの「ゆうゆうのアイカツ」であることに気づけた。

自分なりの、「アイカツの未来」を見つけることが出来たのだ。
・卒業(TVアニメ版4期完結約3年後~)
第2回ムーンライトオフィスの新人アイドルオーディション最終選考から約2年半の時が経った。
あれから「ゆうゆう」は、休学前後とは比べ物にならない回数のアイカツをしていった。
たくさんの友達や先輩とのユニットオーディションなどの経験によって、入学当初とは別人のように成長したと言えるだろう。

結果的に「ゆうゆう」は卒業前までに、「300年に1人のレジェンドアイドル」のクラスまで上り詰めることができた。
…だが、それだけの成長をもってしても。



自分の憧れた「いちご」や彼女や「キュアハニー」を超えるような実力を身につけることは出来なかった。
それどころか、自分の友達や先輩は自分とは比べ物にならないような実力を持ったものがたくさん現れ、お世辞にもトップアイドルに登ることが出来た、とは言えないだろう。
「ゆうゆう」が努力している傍らで、たくさんの友達や先輩が陽の目に浴びることはあったが、「ゆうゆう」自身はそこまで注目を浴びたアイドルとは言えなかった。

それでも「ゆうゆう」自身は、アイカツに捧げた5年間は決して無駄ではなかったと後悔はしていない。
例え形として結果は残らなくても、たくさんのかけがえのないものを得たものもあったからだ。

卒業前の最後のライブでは、2年前最高のパフォーマンスを見せたであろう「Precious」を披露した。
ただ一つの違いは、自分の勝負コーデである「ピエロカーニバル」コーデで挑んだこと。

ただの彼女の模倣ではない、自分だけのオリジナルスターを掴み取ったような、そんな気がした。
そして、来るべき3月。
年齢にして20歳、「ゆうゆう」は遂にアイカツを卒業する時が来た。


一般的には、アイカツを卒業したその後も事務所などに所属し、プロのアイドルを目指すものが多い。
自分の友達や先輩のほとんどはその道を目指していった。
だが、「ゆうゆう」は卒業後もアイカツを続けることはなかった。

その理由は、アイカツ以上にやりたい「夢」を見つけたからである。

「ゆうゆうのアイカツ」を経たその先にある「未来」…それは………


~EPISODE III END~
→NEXT EPISODE FINAL
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(2016年5月11日3時9分追記)
・コメント返信
(追記終わり)
第2回ムーンライトオフィスの新人アイドルオーディション最終選考から約2年半の時が経った。
あれから「ゆうゆう」は、休学前後とは比べ物にならない回数のアイカツをしていった。
たくさんの友達や先輩とのユニットオーディションなどの経験によって、入学当初とは別人のように成長したと言えるだろう。

結果的に「ゆうゆう」は卒業前までに、「300年に1人のレジェンドアイドル」のクラスまで上り詰めることができた。
…だが、それだけの成長をもってしても。



自分の憧れた「いちご」や彼女や「キュアハニー」を超えるような実力を身につけることは出来なかった。
それどころか、自分の友達や先輩は自分とは比べ物にならないような実力を持ったものがたくさん現れ、お世辞にもトップアイドルに登ることが出来た、とは言えないだろう。
「ゆうゆう」が努力している傍らで、たくさんの友達や先輩が陽の目に浴びることはあったが、「ゆうゆう」自身はそこまで注目を浴びたアイドルとは言えなかった。

それでも「ゆうゆう」自身は、アイカツに捧げた5年間は決して無駄ではなかったと後悔はしていない。
例え形として結果は残らなくても、たくさんのかけがえのないものを得たものもあったからだ。

卒業前の最後のライブでは、2年前最高のパフォーマンスを見せたであろう「Precious」を披露した。
ただ一つの違いは、自分の勝負コーデである「ピエロカーニバル」コーデで挑んだこと。

ただの彼女の模倣ではない、自分だけのオリジナルスターを掴み取ったような、そんな気がした。
そして、来るべき3月。
年齢にして20歳、「ゆうゆう」は遂にアイカツを卒業する時が来た。


一般的には、アイカツを卒業したその後も事務所などに所属し、プロのアイドルを目指すものが多い。
自分の友達や先輩のほとんどはその道を目指していった。
だが、「ゆうゆう」は卒業後もアイカツを続けることはなかった。

その理由は、アイカツ以上にやりたい「夢」を見つけたからである。

「ゆうゆうのアイカツ」を経たその先にある「未来」…それは………


~EPISODE III END~
→NEXT EPISODE FINAL
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(2016年5月11日3時9分追記)
・コメント返信
(追記終わり)