毎月1作ペースで行っております昭和ガメラマラソンも今回で3回目!
1作目の「大怪獣ガメラ」 からやらなかったことを若干後悔してるよ!まぁその時はこのブログはなかったししょうがないかなぁ~。
 

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今回はシリーズ第5作「ガメラ対大悪獣ギロン」だ! 


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本作の主人公は、明夫(右)とトム(左)の二人。
「対バイラス」の時と同じく、日本人と外人の子供の二人組恒例化することになるとは予想外。
これから続く3作品もそうなっているのだろうか。
勝手な予想だけど、海外への展開を兼ねてこの要素は導入したのかなぁなんて考える。
同じ外国人の子供の目線があれば感情移入しやすいなんてこともあるだろうしね。


さて、事のあらましを簡単に表すならばこの二人が望遠鏡で宇宙船が近くで着陸した場面を目撃、翌朝山奥に着陸した宇宙船に侵入しました。
すると突然宇宙船は動き出し、制御不能となって地球を飛び去ります。
ガメラの物語もついに銀河規模にまで拡大か・・・!
いや、前作の「対バイラス」もそうだったといえばそうだし(相手は宇宙人の侵略者)、もっと言うなら1作目の「大怪獣ガメラ」のラストは宇宙にガメラを連れて行かれて〆だったし、続編の「対バルゴン」はその連れて行かれた宇宙から帰ってきて始まるんだけども!
舞台そのものが銀河規模にまで発展したのは本作が初。
これは、スケールのでけぇ超大作が始まるのかもしれないな・・・・!!!!


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二人の事態を理解したらすぐさま駆けつけるは我らがガメラ!!!!
「子供の味方」という概念はここまで来ると完全に固定化され、人類の味方(ただし必ずしも人類全てを守るとは限らない)の平成版とは全く別の存在として描かれていたんだなっていうのが実感できた。
そして、このシーンで流れた「ガメラマーチ」も今となってはお馴染みの曲に。日・月・火・水!!!!日月火水!!!
しかし、ガメラのスピードよりも宇宙船は速いスピードで移動し、ガメラは子供たちを見失ってしまいます・・・マッハ3のスピードはどうしたぁ、ガメラ!?


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合成臭がすごくするカットだ
二人が着陸したのは、謎の惑星。どうやら無人のようだったのですが……


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なんとこの惑星、人間はいないみたいだが怪獣は蔓延る多々良島のようなヤバイ島のようだ((((;゚Д゚))))


そして出てきたのは……


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超音波で苦しめた前々作の強敵「ギャオス」!!!!
こいつ、宇宙のましてやほかの惑星にまで生態系拡大してたのかよぉぉぉぉΣ(|||▽||| )
平成版だと古代に蔓延っていた怪鳥みたいな設定だったけど、そのへんにいる虫みたいな感覚でたくさんいても困るわ!!!前々作ではあれだけ討伐するのに苦労したというのに…w
だが、その次の瞬間、子供二人と俺はそんなことで驚くことがちっぽけに見えるような衝撃のビジュアルを、目の当たりにするのです。


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ギャオスの登場で呆気にとられていた刹那、突如川の水が逆流して消滅。
その中からハッチが開き、このすごい形相のサメみたいな怪獣が現れました。
大方のお察しの通り、本作のタイトルにもなっている目玉の怪獣「ギロン」です。


二匹の怪獣が対峙する時。
戦いは、始まる・・・・ッッッ!!!!


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開幕、ガメラや人類を苦しめた超音波光線をぶちかますが、ギロンの頭の刃の部分で反射によりものの数秒で攻略。
強力な攻撃ではあるが諸刃の剣自分にあたってしまってもそれは例外ではないのであった・・・!
ギャオスは形勢不利と判断、空を飛び体勢を立て直そうとしますが…………!


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この時間、わずか40秒。
このたった40秒で。
前々作の時間にして1時間前後、人類やガメラを苦しめたギャオスを無傷でぶっ殺すという絶望的な展開が、俺に衝撃を与えてくれました。



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宇宙にいる別個体だから弱体化している、という可能性も捨てきれないだろう。
だが、それ以上にこの現実に見せられた画面に俺はただただ、恐ろしいイメージを植えつけられたのである。
身軽な外見だとは思ったけど、ギャオスの滑空以上の跳躍力をたたき出して体を斬り落とすなんてビジュアル、誰が想像できんだよこれ!!!!!!


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地面に落ちたギャオスの顛末は目も当てられない((((;゚;Д;゚;))))
四肢は自慢の頭の刃で切り刻まれ、切り身のような状態に。
刃の部分に返り血浴びてんのとかがリアルでガチグロ映像っすわ((((;゚Д゚))))
どうやらそれを食そうとしたみたいだが、トム曰く「肉がくせぇんだ!」ということで食べずにその場を去ってしまいました。ギャオスの肉は臭いのかΣ(|||▽||| )


なにげにこの戦い、シリーズ初の「ガメラ以外の怪獣同士の対決」でした。
そして先程も書いたように、別個体とはいえギャオスは前々作散々苦しめてきた怪獣です。
そんな怪獣をわずか数秒でかつ無傷でぶっ殺したギロンに俺は、最強にして最凶というフレーズが頭に過ぎったのでした。


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その後建物(基地)を見つけ、この惑星の生命体らしき存在に二人は遭遇しました。
この女性らは「バーベラ」「フローベラ」と名乗り、この惑星はテラと呼ばれる地球の真反対にある星であること、二人を呼び出した張本人であること、地球に救難信号を送っていたなどとさまざまな情報を話します。
……この時点で怪しさ全開だなぁ( ̄◇ ̄;)
そしてギロンは彼女らが使役しているという話を聞いて、「ウルトラセブン」のピット星人とエレキングを思い出してしまった。


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遅れを取ってしまいましたが、ガメラやっとのことでテラへ到着。子供達救出を始めます。

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しかしすかさずギロンを召喚、ガメラを撃退させようとします。
ギャオスをあんだけボロクソにした怪獣、ガメラはどう立ち向かうのか………!?


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そんなことを考えている余裕もなく衝撃のビジュアルはまだまだ続く。
バルゴンもギャオスもバイラスも傷つけることが叶わなかった極硬のガメラの甲羅を、3回頭を叩きつけたことで貫通!!!!
例えるならば、ギロンはステータスのSTRに全振りしてる超火力型の怪獣なのかもしれない。とにかく頭の殺傷力の高さがヤバすぎる。
つーかまた返り血浴びてんぞ((((;゚Д゚))))


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ガメラも負けずと応戦、ジャイアントスイングの要領でギロンを投げ飛ばし頭を山に突き刺します。
ギャオスには反撃も許さなかったが、さすがのガメラは善戦しているぞ!
だが、ギロンはしばしの沈黙の後に本領を発揮。
眉間上部に穴が空き、そこから手裏剣が発射!!!!
もはや生物って概念を超越した「兵器」のような怪獣だよなぁ。
怪獣をぶっ殺すただそれだけのために生み出されたといっても過言ではないほどに殺傷能力に特化している。



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ギロンの圧倒的攻撃の前に、ガメラ、敗れる!!!
やはり最強にして最凶という俺の予想は本物のものとなってしまった………。


とは言っても、だ。
バルゴン戦もギャオス戦もバイラス戦も最初はガメラが負けていました。
ガメラが負けること自体はいつも通りの展開です。
問題はここからどうギロンを倒すのか、だよね。
前々作は軍隊との連携の末にギャオスを打倒しました。
前作は、子供達二人の果敢な勇気がガメラの意識を取り戻すという、子供との連携でバイラス星人を撃退します。
本作は、テラに来てしまったのは明夫とトムの二人で、ほかの人間の助力を受けることなど不可能です。
………ということは……?


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本性を現したバーベラとフローベラ。
地球に救難信号を送ったというのは真っ赤な嘘で、真実は二人の脳を食べた末に地球の情報を手に入れ、地球の侵略をしようとしていたのでした。
ちなみに、この過程で二人が知っているガメラの情報を引き出すシーンがあります。要するに総集編ですね。
前作では本編の5分の1を食うほどの酷い流用シーンがありましたが、本作ではわずか3分前後に片付けられていてとてもシンプル。
そのシーンも、ガメラが子供を助ける場面だけに限定されていたので冗長なバトルシーンはなかったですね。
ただし、子供を助ける場面に限定した都合上、子供が一切登場しない「対バルゴン」のシーンは一切ありませんでした。
おそらくはシリーズ化を前提としていなかった作品であるためなんだろうな。子供とガメラの絆という要素は最初から確立したものではなかったことの象徴とも言えます。バルゴンはやはりシリーズ異色作って位置づけなのかな。


ガメラが水中で息絶えている間は子供達とバーベラフローベラの駆け引きが展開されます。
子供達も巧みに試行錯誤してを翻弄しますが、最終的には捕縛。
ガメラも子供たちも手詰まりという最悪な状況に陥ります。
………だったのですが、先ほどのガメラとギロンの交戦中に移動に使おうとしていた円盤は故障。バーベラフロベーラは急いで修理作業に入り修理は成功。
それと同時に明夫とトムは基地からの脱出を試みるのですが、脱出こそ出来たもののギロンをコントロールしていた装置まで破壊。
ギロンはコントロールを失い(元に戻る)、殺戮を求める凶悪さの本性を現すのです………!!!!



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その第一の犠牲となったのがバーベラ。
ギロンは飛行して移動する円盤を先ほどのギャオスと同じ要領で切り刻み、その過程でバーベラが重症を負ってしまうのですが、なんとフローベラが「役立たずは生きている必要はない」と一蹴し、射殺。
テラの生命体がなんでこいつらだけになったのかも納得したね。
いくら科学技術が進歩したところで、信じあう心ってものがなかった。
そこが地球の人間との決定的な違いなんだなと。


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バーベラフローベラの混乱の最中、子供達の声を聞いてガメラ復活!!!!
急いで現場に急行し、殺戮を求めるギロン討伐へと向かいます。
2回目のガメラのギロンの激しい攻防が続きますが………。


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この意味不明なガメラのアクロバティックシーンには、思わず飲んでいたお茶を吹き出す勢いで爆笑しましたwww
ゴジラにもシェーをするとか卍ポーズで飛行するとか「おい、アンギラス」と吹き出しでしゃべりだす意味不明な名シーンは数々ありますが、ガメラも負けず劣らずですねwww
そしてオチも、トムが「9.95!!!」と評価www


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だがこのギャグシーンはまだ終わりません!
ギロンの手裏剣を腕から取り出そうとして苦しんでいるガメラ。
これを見たトムが「あ、ガメラがゴーゴーを踊っている!」という謎のツッコミを入れるのですwww
ゴーゴーといえば、ドラえもんで「○○が✖✖とする」の回で「ドラえもんとママがゴーゴーをおどる」なんて書いているシーンがあったことで知った単語なんですが、当時流行ったダンスの1種類みたいですね。
こんな終盤でましてやギロンの恐ろしさを何度も目の当たりにして切迫した状況だというのに、このトムの一言で雰囲気ぶち壊しと言わんばかりに大爆笑させられましたね。
だがそれがいい!子供向け映画として正しいあり方ですわ!!!


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前作同様激しい空中大攻防戦の末、ギロンの頭を地面に突き刺すことで行動不能にさせるガメラ。
ギロンはギャオスのような滑空もなければガメラのような移動能力もないただの跳躍だけでここまで食いついていることが逆にすごいんだよなこれ。
だが空中ではガメラに一歩及ばず。この情けない姿にされてからはガメラの完全優勢に………!


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明夫とトムが適当に押したボタンによりミサイルが発射!
当初はこれでガメラを援護攻撃するなんて展開かと思われましたが………。

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ミサイルはギロンによって途中で二つに分断。1個はガメラがキャッチしますが………。

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もう一個は円盤で爆発し、フローベラは死亡。
…………これ、間接的に明夫とトムがフローベラを殺したってことになる………よな?
とは言っても殺らなきゃ殺られていたのだし、ミサイルを分断したのはギロンだから細かいこと気にしたら負けだ!


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凶悪すぎた殺戮の大悪獣・ギロンの最期は。
手裏剣発射時に展開している眉間上部の穴にミサイルをぶち込まれ火炎放射で点火されて体ごと爆砕というど派手な散り際でございました。


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前作同様、子供達の勇気ある行動とガメラの連携により見事撃退しました
序盤の絶望感からこの撃退までの様、すごく好きですなぁ。
何より、前作以上に子供とガメラの絆の部分が強い映画で、凶悪なギロンを倒せたことも納得の物語でした。


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壊れた円盤をガメラが火炎放射で溶接することで治すという器用さを見せて………


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地球に無事帰還なのでありました!!!



前作なんか比べ物にならないくらい面白かった。
前作でダメだと思ったのは、敵怪獣に全くと言っていいほど魅力がなかったことでした。
しかし、今回登場したタイトルにも出ている「ギロン」は、ギャオスを圧倒的実力で打ちのめすという開幕のインパクトが非常に強く強敵感がこれでもかと出ていた怪獣でした。
ここまでの作品で言うならば、ぶっちぎりで最強にして最凶の怪獣だったと言っても過言ではありませんでした。
そんなギロンを子供達とガメラの絆で打ち倒す様はとても丁寧で、まさに激闘に激闘を重ねた戦いでした。
その他にも、明夫とトムの軽快なトークも地味に評価したい点の1つ。
二人は劇中終始一緒に行動しているわけですが、仲良しの友達らしく自然な二人の会話をしています。
上には書きませんでしたが、ゴーゴーを踊ってると突っ込むトムに対してガメラが手裏剣をぬこうと必死であるとマジレスする明夫………といったように、二人の台詞回しが面白くて、終始聞いていて飽きませんでした。
そして、最後の明夫のセリフである「高度な文明がなくても、地球は素晴らしい」というセリフ。
これは、二人がテラを見てきたからこそ言える成長の集大成のようなセリフでしたね。
テラの存在は明夫とトムにしか認知していないので、二人だけが見てきた夢のような冒険物語の構成もいいねぇ。


全てにおいて前作を遥かに凌駕。
子供とガメラの絆の概念がしっかりと描かれた、名作映画でした!


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来月は「ガメラ対大魔獣ジャイガー」だ!