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毎年恒例プリキュア秋映画、今年も行ってきました!!!!


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毎年恒例購入しているパンフと、イラストが可愛かったのでミニタオルを購入(´▽`)
戦利品も貼ったところで!


・視聴前に抱いていた気持ち


2代目ブログから俺のことを知っている・あるいは「アイカツ!」のマイキャラから察せられることではあるかもしれませんが、俺は前作「ハピネスチャージプリキュア!」を心酔するレベルで愛した作品でした。


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感動の最終回の放送が終了し、翌週から始まったのが本作のTVシリーズ「Go!プリンセスプリキュア」です。
Twitterでも誤解されている方が多かったりするんですが俺はハピネスチャージが異常に好きだったというだけであってプリンセスプリキュアが嫌いというわけでは決してありません。
確かに、ハピネスチャージほどの情熱を持って視聴しているわけではありません。
でも、作品としては実に丁寧で感動した話も多く、Twitterでの好評である様を見て「ハピネスチャージもこのように皆に認めてもらえる作品になってほしかった」言いたくなるほど素晴らしいと現時点でも俺は思っています。
ただし、プリンセスプリキュアに関連してどうしても認めることで出来ないものがあります。

それは……



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今年の春に公開した「映画 プリキュアオールスターズ 春のカーニバル♪」です。
新しいことに挑戦した、といえば聞こえはいいですが。
一言で感想を言うならば、今まで見た全ての歴代プリキュア映画の中で最悪につまらなかったと心の底から思える作品でございました。
別に何もかも評価するとことがないとまでは言いません。
俺にとっては、ゆうこが映画館のスクリーンで動いているただそれだけで嬉しかったから。
でも、「プリキュアぴあ」でのプロデューサーのやる気のないインタビューでの発言心の底から不愉快な気持ちにさせられてから怒りしか湧いてこなくなってしまったのも事実なんです。
(具体的にそこに触れたい気持ちもあるのですが、本題から大きくズレるのでそこは割愛します。)


何よりも、この信じられないレベルでのクオリティの下がりっぷりにプリキュア映画はある種の限界なんじゃないかな、なんて落胆したんですよね。


そして本作の公開前の情報では、題名にもある通り3本立てであることを強くアピールしていました。
こちらも春のカーニバルの同様、今までのシリーズにはなかった初の試みです。※細かいことを言うならば、「映画 Yes!プリキュア5GoGo! お菓子の国のハッピーバースディ♪」は2本立てだったので、複数作品上映自体は初の事案ではありませんが。
失敗を一切恐れず挑戦する魂は持ち続けているんだと評価したい一方で、本シリーズの映画は毎年尺不足だろと言った意見も少なからずあったことから、1本1本の内容が相当濃くないと面白くならないんじゃないかなぁ、なんて不安が既にありました。
それに、春のカーニバルのショックもあってより過度な期待はできねぇだろうなって気持ちでしたね。
要するに春のカーニバルのショックが相当でかくて下手な期待は絶対にしない。
最悪、大コケな内容ならプリキュア映画を映画館で視聴するのは今後一切やめようかと考えていたほどです。

・・・そんな前提を踏まえつつ、本題に入りましょう。

3作ごとに独立して書いていきます。


・感想


・構成


感想の前に1つ。
本作で最初に目を引いたのは、冒頭に登場したパフとアロマでした。
というのも、毎年恒例(春のカーニバルを除く)のライトについての諸注意とは別で、本作はメタ視点のシーンが多様されていました。
それが何を意味するかというと、本作は劇中劇であるということを前面に押し出しているように思えたんですよね。
それによって俺の中で最初不満であった点が1つ解消されたのですがそれは後述するとまして。
また、本作においてキーパーソンとなっていたのは、「ハロウィン」
前作の映画は例年より前倒しで公開となっていたのに対し、本作は例年通りの公開日に戻りました。
前作の映画の前倒しが受けなかったという部分もあったのかもしれませんが、それ以上に「ハロウィン」が土曜日だったことも大きいんじゃないかな。
全作とも共通してこのハロウィンが鍵となっていて、3本立てなのもハロウィンパーティの名目で公開している劇中劇だから、なんて俺の中で勝手に解釈しましたね。


後もう1つ。
前項にも書きましたが、俺は当初1本1本の内容が相当濃くないと面白くならないことを危惧していました。
これに関しては、全部の作品の尺が共通ではないこととその尺に見合った内容にすることで見事良いものにしてくれていましたね。
3部作の構成は「キュラフローラといたずらかがみ」(短編)→「パンプキン王国のたからもの」(長編)→「プリキュアとレフィのワンダーナイト!」(中編)という配分。
短編→中編→長編の方がバランスがいいように思ったんですが、これも今となってはこの配分で正解だったと思えてならないですね。こちらに関しては最後のまとめの方に書きましょう。


え、前置き長いって?ここから書くから!!!!!


キュアフローラといたずらかがみ


1本目は5分~10分(ちゃんと計測したわけではありません)の短編CG映画でした。
全編サイレントで登場人物はほぼフローラだけ(他の3人は最後にちょこっと出るだけ)で、物語の前後などの説明も一切存在しないというまさに「考えるな感じろ!」と言う作品。


内容としてはトムとジェリーみたいなもの。
CGでフローラが動き回り、見ていて全く飽きませんでした。
本編ではフローラの時には全く見られないような変顔も多くて、子供たちはそこで笑っている場面も。
個人的にこの作品で一番好きだったのは、フローラの本作オリジナルのドレスチェンジが2種類あったことですね。
ハロウィン=仮装ということを意識したのでしょうが、FFで言う黒魔道士風の魔法使いかぼちゃを模したゴージャスなドレス※「パンプキン王国のたからもの」のモードエレガント・パンプキンとはまた別のデザイン)が登場する様が印象的。正直ハピネスチャージよりフォームチェンジしていた(暴言


ちょっと残念だと感じたのは、ライトの要素が強引だったかなって所だろうか。
ライトを振れ!ってタイミングも事前告知などがないので、子供達も一歩気づくのに遅れて・・・という光景をちらほらと見たからなぁ。サイレント映画とライトは相性が悪かったね。


心を空っぽにして楽しめる作品。掴みにして上場。
子供たちが楽しそうに見ていたというのが何よりも嬉しかった。


パンプキン王国のたからもの


本作の核となる作品。
ざっくり言うならば、いつものプリキュア秋映画です。


例年通りの内容で、

異世界に行く→異世界内でバカンス気分→黒幕の陰謀が発覚→プリキュア達が野望を阻止! 

という王道パターン。

ただ、やはり例年より尺が圧倒的に短くなっていることもあり、各プロセスの段階がシンプルになっていて物足りなさを感じたかな。
こればっかりはしょうがないのは分かるんだが、話のパターンがまるっきり春のカーニバルと似通っていた黒幕は大臣・トワを除き誰一人不自然なウォープの言動や行動、そもそもパンプキン王国の胡散臭さに怪しむことがない・巨大なラスボス戦でアクションなしetc)とこだけはさすがに変えてほしかった。


意外と思えたのが、アクションシーンがほぼなかったこと。
尺の都合ということを考えても、本作は例年に比べてほっとんど戦闘しません。
映画館のスクリーンの中でプリキュア達が大暴れする様は毎年楽しみにしている俺ですが、今年はウォープ第1形態戦以外見ごたえがなかったかな。


が、タイトルが作品の重要な伏線になっていることを初め、この作品でのテーマは「映画 ドキドキ!プリキュア マナ結婚!!?未来につなぐ希望のドレス」と同じく「家族愛」。
この部分に関しては丁寧で、ちょっとうるっとしてしまう場面もありましたね。
具体的には、はるかが王様とお妃様にプリンを作ってあげるシーン。
本編中では描かれていなかった、春野家の過去についての掘り下げがあった所が好きですね。
最初は本編中にアロマが言っていたように「こんな非常事態になんで呑気にプリン作ってんの????」って俺も心の中で突っ込んでいたんですが、それはちゃんとはるかなりの考えがあっての意味のあるシーンで、結末にもつながる「家族愛」の要素へ繋げていたのが素晴らしい。
さすがはるか、もう彼女はTVシリーズ序盤の時点で成熟しきってんなぁって散々思っていたことですが、それは本作でも垣間見えておりましたね。


本当に大切な宝物はお金でも名声でも何でもない。
自分の肉親、家族こそが本当の宝なのだ。



これ、親御さんとかもちょっとクるものがあるんじゃないかなぁ。
家族なんて全然好きじゃない俺でもこれはいいテーマ性だなぁって思えたよ。
毎年プリキュアの秋映画は何かしら子供にも親にも訴えかけてくるものがあるというのが俺の持論だったりしますが、前述のドキドキプリキュアとはまた違った意味で家族愛を伝えていた点は俺は好きです。


あと、クライマックスの激闘の前にパンプルルのキャラソンが流れたのも特筆事項ですね。
劇場版オリジナルのゲストキャラにしては破格すぎる待遇ですよこれ!!!
いや、雰囲気に合ってたし歌唱してたのもメジャーデビューもしている花澤香菜さんだったこともあって、歌自体は良かった。
ちなみに前作のハピネスチャージの映画には劇場版シングルCD限定で、ゲストキャラの「つむぎ」とめぐみのデュエットソング「見上げれば青い空」が収録されていましたが、あれはシングルCD買った人間だけが聴けるハピネスチャージの映画真のEDという隠れた名曲でございましたね(TдT)


良い所も悪い所も半々で実は3作品の中で一番満足度の薄い作品だったりもしましたね。
それはやはり、前作のハピネスチャージの映画でこの長編映画としての限界を超えた傑作となってしまったことが大きいと思います。
加えて、尺も減少したのですからこんなもんか、と言ったところ。
もう少し見ごたえのあるアクションシーンが多ければまた変わったんでしょうが・・・



プリキュアとレフィのワンダーナイト!


本作のダークホース。個人的には3本立てのうち一番面白かったです。
尺にして15分ほどで、起承転結をハッキリを描いていたアクション映画でした。


パンプキングダムに行く過程は強引ではあったものの、そこからは息つく暇なしの怒涛のアクションアクションアクション!!!!!
その様は「天空の城のラピュタ」の序盤のパズーとシータがひたすら逃げるシーンのそれに通ずるハチャメチャっぷりで、アクションは見応えあるし退屈するシーンがないので、尺が短いからこそ凝縮された作品と言ったところでした。


最初は、個人的に未だに慣れずあまり好きじゃないTVシリーズ後期EDの質感が変わったCG(以下新CG)の作品ということもあって抵抗があったんですが。
この新CGでアクションさせるとここまで映えるのか、という驚きでプリキュアCGの進化の可能性を体現していたことも評価したいんですよね。
プリキュアのCGはEDのダンスの印象が強くあまり戦わせるって発想がなかったでしょうし、これは後のシリーズの転換点を迎えるきっかけの作品になるかもしれないのではと感じたほど。


残念だったのは、アクションはすごかったが必殺技は一切使用しなかったことだろうか。
必殺技バンクのCGのそれとは異なっているし、新たに作られた新CGの必殺技バンクも見てみたかった感が。
お陰様で、ナイトパンプキンはプリキュアのパンチ一発でやられるというウォープと比べると圧倒的小物臭が( ̄◇ ̄;)
まぁ、ウォープもそこまで大物な敵とは言い難い存在ではありましたが。


エピローグのレフィがライトに切り替わったカットもインパクトありましたねぇ。
あれが何を意味するのか、様々な解釈が生まれそう。


「キュアフローラのいたずらかがみ」とは違った意味で、下手なことを考えずプリキュア新たな進化を体現した名作アクション短編映画。
「パンプキン王国のたからもの」では非常に物足りなかったアクション成分を見事補填していて、一番プリキュアしていた映画だったのではないかと。


・まとめ


トムとジェリー、長編シリアスもの、短編アクションもの。
同じ「プリキュア」ではありながらどれも180度異なった作品を次々と上映していくその様は、かつて制作会社の東映の映画でおなじみだった「東映まんがまつり」のそれを彷彿とさせられて懐かしい気持ちになりました。

細かい事を言うなら、「キュアフローラのいたずらかがみ」と「プリキュアとレフィのワンダーナイト!」に関しては本編との整合性をガン無視している事実がありますが、これも前述の「劇中劇」である部分を前面に押し出していることで、違和感ない作りになっているのも上手い。
要は、細かい事を気にするな!というのを本編の描写で暗に描いているのが良かったね。
ただでさえ毎年本編との整合性のおかしさを指摘されるが、それに公式が回答を示したとというか。

また、バランスに関しても、


何も考えずに楽しめる短編で上々な掴みを見せ。
例年通りの安定した長編で感動させ。
再び頭を空っぽにして楽しめるアクション成分全開の中編で盛り上げて〆る。

実に考えられていたバランスと思えて納得でした。
これがもし「プリキュアとレフィのワンダーナイト」を真ん中にしていたら……とか、見終わったらもう考えられないと感じたほど。


まとめるならば。
春のカーニバルの挑戦は大失敗だったと思えてなりませんが、本作の挑戦は成功、少なくとも1つの作品としては良く出来ていたと俺は高く評価したいです。


プリキュア新たな10年目の挑戦2発目は、古き伝統「東映まんがまつり」を踏襲した複数作品の上映。
これが今後続いていくのかは分かりませんが、この挑戦が来年どのような形で生かされていくのか、楽しみです。



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・おまけ 来年春映画について


ラストにはやっぱりありました次回作映画の告知。
通算8作目にしてプリキュア映画20作品目となる次回作は。
「プリキュアオールスターズ(仮)」というタイトルだけの発表となりました。


例年、タイトルを確定しているオールスターズ映画の中では異色。
名前すら決まっていないって・・・!?
「春のカーニバル2」にはならなかったのは、やはり公式もあの映画の挑戦は失敗だったと暗に認めたと俺は解釈します。
が、同時にNS3で限界点まで行ったとも言えるプリキュアオールスターズの映画をどのような形に落とし込めるのかさっぱり読めないですね。
単に感動で面白い作品というなら、おそらくはマンネリだと受けないと思いますし。
ただ、本作の挑戦は非常に好感触だったので、俺はまた次回作も映画館で見に行きたいですね。
本作で一番良かったと思えることは、プリキュア映画はまだ終わりじゃないって思えたこと。
挑戦には失敗はつきもの。
春のカーニバルはその過程に過ぎなかったと潔く切り捨てる公式の姿勢が見れたことだし、俺はまだまだプリキュアを追いかけていきたいですね。



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(2015年11月5日21時35分追記)
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