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ぼちぼち書いてたんですがやっと完成したんで更新します。 


・概要
「仮面ライダードライブ」は2014年10月から2015年9月まで放送された特撮作品で、「平成仮面ライダー」シリーズ第16作目に当たる。
本作最大の注目は「ドライブ」という名前が冠するとおり仮面ライダーのシンボルとも言えた「バイク」の要素を廃し車に乗ることと、本格的な刑事ドラマ路線としての話を展開したことだろうか。
放映直前時はこの二点を強く宣伝していたことは記憶に新しい。


・仮面ライダー≠バイク


放映開始前や当初は「仮面ライダーが車?もう仮面ライダーじゃねぇだろ」なんて批判も圧倒的に集中していたものの、本シリーズをずっと追いかけ続けているものにとってその批判はあまりにも的外れであることは言うまでもないだろう。
敢えて言うならば、近年の仮面ライダーはバイクの要素はそこまで大きく重視されていないどころかバイクすら乗らない仮面ライダーも珍しくはなくなっているし、分類上は昭和ライダーに属するライダーにも車に乗るものはいる。


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なので今更車に乗るなんて要素が入ろうが、長年のファンからすれば驚くことでも何でもなく。
これらの意見は中途半端に仮面ライダーを知るものか、バイクに異常なこだわりをもつ人間の意見である。

むしろ、近年中途半端な印象の強かったバイクの要素をあえて廃して車に徹底した部分評価に値するべきだし、サブライダーはバイクに乗っていて決して蔑ろにしたわけではなかったので、個人的には大いに大歓迎だった。
……まぁ、あえて1つ言うならば公式が「バイクに乗らないぜ!」みたいなていで徹底的に煽っていた部分があったのも否めないので、あの宣伝方法に問題なかったとまでは思わないのだが。



・デザインや各フォームの扱い、ギミック面


1号ライダーであるドライブは、前述通り車をモチーフとしたライダー。
「仮面ライダーディケイド」から恒例となっているアイテム収集要素はミニカーであり、フォームチェンジも車にちなんだものとなっている。
過去作で見ると何かと記号的な属性でフォームを使い分けることが多いが、本作は「スピード」「テクニック」「ワイルド」といった抽象的な車の用語をフォームにしているので、文面だけ見るとぱっと見分かりづらいが雰囲気は出ている。
車がモチーフであること自体は大いに評価したい一方、前作「鎧武」の頃からの兆候とも言えた「話題作りのためにその場限りで使い捨てる新武器やフォーム」という問題点がより露骨に浮き彫りになったところは大きなマイナス。
ハンドル剣はまだしも、序盤の一発ネタで使い捨てられたシフトカー(スピードの派生フォーム3つやベガスetc)、一応ドライブのもう1つの基本武器であるドア銃、フォームで見るとワイルドやデッドヒートなど数える程しか出番がなかったのは何とも悲しい。
個人的には、どうせ1発ネタで終わってしまうくらいなら、何度も出してそのフォームなり武器なりの印象を強くしてくれる方が玩具なりの購入意欲がそそられるのではないかという考えなので、たくさん小出しにするだけしてはいおしまい!はどうにも印象が悪い。
デッドヒートに関してはマッハとの兼ね合いがあるのだとしても、デッドヒート登場あたりから上位フォームが間髪入れずに出続けていったので、中盤以降の下位フォームの扱いはとことん悪かったように思える。
極めつけは毎回終盤の顔とも言える最終フォームのタイプトライドロンもどうもぱっとしない印象で、フォーム間の描き方はどうにも中途半端だった。
また、個人的には新フォームの登場の仕方もワンパターンで面白くなかった。
「敵が圧倒的な力を持っている!勝てない!→新開発したフォームで対抗だ!ただし体に負担はかかるよ!→敵撃退!体に負担がかかるのは序盤だけで数回使うとそれが当たり前になっていく」というパターンで、それ自体は過去作でも似たような傾向があったのでいいのだが……。
結局最後まで変身することに何もリスクがないことや、「仮面ライダーは泊進ノ介である理由付け」※序盤の頃にはベルトさん始め泊君には特別な素養があるような発言があったが、結局それが何を意味するのかは描かれることはなかった。)が強かったとは言えなかったので総合的にこの通年のフォームの描かれ方はあまり好きになれなかった。
ただし、タイプテクニックに関しては例外で、この回の覚醒のプロセスは非常に秀逸だったことは高く評価したい。


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何故変身できないのか分からない事件を解決していくことで変身するために何が必要なのかを知る変身

という段階の踏み方が上手く、非常に印象深かった。
なので、俺はドライブのフォームではタイプテクニックが一番好きだったりする。


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サブライダーであるマッハとチェイサーに関しては、前述通り仮面ライダーの象徴とも言えるバイクを使うことを始め、昭和ライダーの要素をリスペクトしたマッハ悪の番人から正義の守護者へと覚醒したチェイサーとこちらに関しては非常に好印象。
マッハは活躍やフォームに恵まれなかったという意見はよく耳にはするが、そもそもとしてそれは本シリーズの2号ライダーの宿命のようなものとなってしまっていること、本編ではそれを逆手にとって彼の成長を描いていたこと、最後には「ダチ」の力を借りて新フォーム覚醒というものすごいサプライズをしくれたこともあり、結果としてみるならプラマイ0どころかこれはプラスに働いていたのが良かった。3号は擁護のしようがないが。

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チェイサーは後述する魔進チェイサーでの印象がすこぶる悪かったこともあり最初は全然好きになれなかったのだが、チェイスというキャラクターが徐々に人間味を帯びたこととその守護者としての壮絶な最期から印象も激変し、結果的に好きなライダーとなれて嬉しかった。

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まとめるならば、主役格であるドライブよりもサブライダーのマッハやチェイサーの方がデザインも描かれ方も好きです。


・キャラクター


一番好きなキャラクターはブレン、仮面ライダーならだった。
ブレンは最終盤に入るまでギャグキャラとして愛されたのに反し、道化を全うした悲壮なる最期涙なしでは語れない。

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剛は前述通り、マッハがドライブの下位互換のような扱いによる劣等感からの闇堕ちや、実の父親にまで一方的に利用された挙句に騙された3号では殺されたり散々な扱いだった部分こそ目立つものの。
終わりよければ全てよし、本作のシリーズ構成である三条陸氏お馴染みの父親超えをしてくれたことで、そんな過去の扱いが帳消しになるレベルの大活躍だった。
この瞬間を遂げたことで、剛はまっとうな「仮面ライダー」になれた、というのが1年間の積み重ねもあり感慨深い。


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一方の主人公である泊君や霧子にはあまり好感が持てなかったというのが実情。
霧子は終始剛のヘイトを貯める直接的な要因になってしまっていたことが主な要因だろうか。
まだタイプスピードの必殺技を使用するには必要不可欠、という設定はバディ感が出ていて良かったのだが。

泊君は、主に序盤と中盤以降で性格や行動理念が全くの別物となってしまった(しかも悪い方向で)のが頂けない。
序盤(第1部)で事件を解決していた時代は、事件現場や関係者の証言、残されたアイテムなどを元に緻密に知略的に推理をした上でロイミュードとの関連性を導き出し追い詰めていくという刑事というより探偵のような形で行動していた頃はまだいいのだが。
中盤以降(おそらくタイプフォーミュラーを手に入れて以降から)、このような側面は全く描かれなくなり、ロイミュードが出てきたら強いフォームに変身してさっさと倒してしまうような力押しがデフォルトになってしまう。
さらには、感情的に行動して失敗することも多くなり序盤の頃の勢いが完全に失速。
前述の上位フォームの扱いが好きじゃないのも相まって、中盤からは非常に印象が悪かった。
最終回ではその1年間を通じて成長したことが明確に分かる終わり方であって嫌いというレベルにまで印象が崩れることはなかったものの、それでも最後まで序盤の頃のような性格に戻ることがなかったのは残念でならない。
ちなみに、これは序盤の頃の性格が受け付けず後半から決してブレない心が見えてきて好感度が上がった前作「鎧武」の主人公の紘汰とは真逆の評価だった。
終始主人公としての信念を全うしながらも成長していくプロセスが見て行きたかっただけに、この中盤以降の性格の変容っぷりは残念としか言い様がない。
最終的にはうまく締まっていた事は認めるし最終回で泊くんが好きだなという気持ちを抱いたのは事実なのだが……。


中盤といえば、この時期を悪い意味で象徴するのが仁良だ。
俳優の怪演っぷりが憎らしいとすら感じるほどに徹底した悪で、最後まで救いようがなかったという意味では蛮野以上ではないかと感じるほどだった。
そんな悪が出てきて本作がより面白くなったという意見も見るが、個人的には仁良は必要以上にやりすぎと言える程の悪だったため不愉快という気持ちの方が個人的には高くなってしまっていた。
俳優の演技の凄まじさは認めるし、こういうキャラが必要じゃないとまで言うつもりはない。
だが、描かれ方は見ていて気分の悪かったのも事実で、本作の中盤の展開が全く好きになれないでいる最大の戦犯とも言える人物だったりする。


悪という側面で見るならば、最終盤の真相にたどり着くまでロイミュードの外道代表として描かれていたメディックや、研究への野心から何もかもがおかしくなってしまったマッドサイエンティストの蛮野の二人も挙げられるだろう。
が、メディックに関しては事情を鑑みれば十分許容範囲だし、蛮野に関してはその所業は仁良以上に罪深くすべての元凶と言えるだけの外道っぷりが逆に本作終盤の盛り上がりに大きく貢献していたと言えるので、この二人には仁良ほどの悪印象はなかったし、むしろ好きだと言える部類。
仁良との決定的違いはその悪としての側面が本編にどれほどまでに影響があったのかという点である。
仁良の所業は本編においてさほど大きな影響がないことと、一連の行動の描かれ方はやりすぎレベルで不愉快を権化にしたようなものだったのが最大の違いだろう。


他にも挙げればキリがないのだがこのへんにして。
キャラに関しては、去年ほどアクの強いキャラはいなかった去年以上に不愉快なキャラ率が個人的には高く好感を持てたキャラはそこまで多くなかったと言ったところ。
ブレンと剛がいなければ、ほぼ嫌いなキャラしかいなかったんじゃないのか?


・シナリオ


本作は、公式において3部構成+αで描かれたとされている。
具体的には第24話までを第1部第25~36話が第2部第37~47話が第3部、そして第48話が外伝という打ち分け。
部ごとに評価していく。


まず第1部は、前述通り泊君が刑事ドラマのごとく事件を解決していく様は爽快で、ロイミュード側も自分たちの進化について模索していたという本作の可能性を追求したドラマだった。
ただ、前述のその場限りの1発ネタと言わんばかりのフォームや武器の使い捨てが凄まじいことと、それに反するように魔進チェイサーとドライブの無駄な交戦が目に付く。
魔進チェイサーについては、敵側のライダーのような存在でありながら変身アイテムが発売した関係だと推測するが、何かとドライブと交戦することが多くかつその理由が強引なのと毎回撤退するのがお決まりになっていたため、無理やりねじ込まれた上での交戦にしか見えないのがマイナス。
それに加え、終盤の方になるとデッドヒートやフォーミュラが台頭して上位フォーム無双の風潮となり、アクション面では大分退屈することも多くなった。
シナリオ面では比較的まとまってた話も多く、従来の2話完結に倣わない1話完結や3話完結の事件を入れたりとバランスも悪くなかった。
また、後の第3部終盤の伏線に繋がる「ロイミュードと人間は出生以外に違いはない」「真なる敵はロイミュードではなく人間」という要素を散りばめていたことも評価出来る。
特に、究とロイミュード072の友情を描いた第20話はいい例(個人的にはさほど好みの話ではなかったのだが)。
何かとその場その場で展開を考えることの多い本シリーズだが、この2点に関しては最初から考えられていたのではないかと思えるほど。


第2部は結論から書くと、個人的本作の最低につまらなかった時期。
前述の泊君の悪い意味での性格の変容及び仁良の登場と見ているこちらをイラつかせる展開が毎回多々あり、事件を推理して謎を解いていくという要素もめっきり減ってしまう。
アクションの面で見ても第1部終盤の頃からの傾向である上位フォームに変身の展開がデフォルトとなり、たくさんあるフォームを使い分けるといったこともほとんどなかったため満足には至らなかった。


そしてタイプトライドンが覚醒した後に開幕する最終章こと第3部は、これまで散りばめ続けていた多くの謎が次々と明らかになりここまで見てきた人間を衝撃の展開へと誘ってくれる最終章らしい素晴らしい盛り上がりを見せた。
最終局面では本来倒すべきであった敵組織のロイミュードの幹部は自然な流れでドライブ達の仲間となり、第3勢力とも言える蛮野とそれに従うロイミュードを打倒する展開は大いに楽しませてもらった。


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その最終決戦の過程は、相次いで戦死していく仲間たち仲間の死を糧に覚醒する生き残った者たちとベタながら怒涛の展開の数々で、毎週悲しみに包まれつつも終始来週が気になるような気持ちで視聴することができた。


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外伝はロイミュードとの決着を付けた前話と異なり、主人公泊進ノ介の物語の決着であり、外伝ではなく事実上の最終回と言っても差し支えのない内容である。
次作ゴーストとのコラボの兼ね合いで最終回と呼称しなかったようだが、そんな小賢しいことはせずに堂々と「仮面ライダードライブとしての最終回」と胸を張って言っていいほどの〆であったため、その点は残念である。


以上をまとめると、本作は「第1部と第2部は第3部を見るための前座以外の何者でもなく、終盤に大きく化けた作品」と結論づける。
もし本作を「終盤から面白くなる!」と聞いた上で視聴していればある程度耐えれたと思える事柄も多かったので、やはり中盤までのダルい展開が大きなネックであったのが惜しい。


・「仮面ライダー 」という概念へのアンチテーゼ


本作は「仮面ライダーだけどバイクに乗らない」という要素を始め、従来の「仮面ライダー」という作品において当たり前であった点からあえて真逆の立場を取るというアンチテーゼのような要素があったことは特筆すべきことであろう。
個人的にそう言えると思った要素は大きく分けて2つある。



1点目は、「真なる敵はロイミュードではなく人間である」点。


「一年前の俺とは違う。

俺は仮面ライダーになった。
ロイミュードたちと戦ってわかったんだ、ベルトさん……。

ロイミュードがいなくなっても世界は平和にはならない。
本当に悪いのは『人間の悪意』だった。
だからこいつみたいにひどい人間は絶対にいなくならない。
でも俺は絶望しない。
そう決めた。
俺は走る…!
走り続ける………!!!

皆の幸せを守るために……だから俺は……!!!!」

第48話より泊君の台詞。
この台詞に象徴されるように、実はロイミュードは従来の作品の敵組織のような敵を滅ぼす・世界を脅かす存在と呼ぶには少し異なる存在であることが第3部の展開で次第に明らかに。
ロイミュードの長であるハートの目的は、あくまで「ロイミュードの力は人類の希望である仮面ライダーより優れたものである」ということを知らしめたかっただけ。
今まで事件を起こしていた全てのロイミュードも「人間の悪意」を元にコピーした結果引き起こしたものと考えると、そもそも人類を脅かす脅威となっているのは人間が原因。
もっと遡るならば、ロイミュードという存在を生み出したのは蛮野を始めとする人間。
もちろん、ロイミュードは敵である以上彼らのしてきた全ての行動が正しいとまでは言わないし、蛮野に従えているハートを離反したロイミュード達がいたことがいるのも事実。
が、そういった複雑な存在ではありつつも、全ての元凶は「人間の悪意」に繋がるので、本作の真の敵は人間だった、ということになると俺は結論づける。
従来の作品では、「敵組織は滅ぼすべき存在」「人類は滅ぶべき存在」という考えが双方にある、という固定概念がどこかあった。
しかし本作では、人類の一方的なエゴで生み出された怪物を一方的に倒していき、最後はその元凶である人間が怪物を一方的に利用していく。
こう書くと、ロイミュードって敵ではなく被害者のように思えてこないだろうか?
そこが、今までの本シリーズになかったと言える新たな特徴にして、固定概念を覆したアンチテーゼと言えるのだ。
ここは深く考えさせられたし、本作たらしめる素晴らしい敵の描き方であったと評価したい部分。



2点目は、泊君が仮面ライダーではなく自分の本分である刑事であることを肯定し仮面ライダーの力を否定するという「仮面ライダーという力への否定」
ひょんなことから仮面ライダーとして戦うことになった泊君。彼はロイミュードとの戦いを通じ、仮面ライダーとして刑事として立派に成長した。
その集大成である最終回こと第48話では、仮面ライダーの力を使わねば倒すのは困難である犯罪者を相手に刑事として真っ向から挑み勝利した。
さらに、この時奇跡が起きて封印されたはずのドライブドライバーが使えるという状況であったにも関わらず、彼はそれを一切使うことはなかった。
おそらく、「仮面ライダークウガ」以来になるであろう「最終回で主人公が仮面ライダーに変身しなかった」事例※過去の出来事として変身して戦うシーンが描写されてる点はクウガとは異なるが。)。
しかし、その意味合いは「全ての戦いが終わり、四号なんて必要のない世界になった」というクウガに対し。
本作は「全ての戦いが終わっても仮面ライダーの力は必要だけど、あえて使わず戦い続ける」という意味合いで、言うならば「仮面ライダーの力なんてなくても自分はやっていける」という仮面ライダーの力の否定そのものを意味している。
この結末も衝撃的。
前述通り、次回予告では過去の出来事でドライブとして戦うシーンがあるため、「ゴーストとの共演のために適当な理由でドライブツール一式を復活させて共演するんだろ」なんて穿った見方をさせられたが、実際は一切そんなことなくこの1年間の放送の集大成としての答えが描かれていた。
仮面ライダーの力は、本来ロイミュードを倒すための力。
例え相手が超常的な力で挑んでこようが、安易に仮面ライダーの力に頼ってはいけないという気持ちで事件を解決していく様は、泊君の成長と仮面ライダーという概念への一種の答え(=安易に力を使うことが解決策ではない)のようなものが俺の中では見えてきた。
でもどうせMOVIE大戦で……とは俺も正直考えてしまったことではある。
だが、それでも。最後の最後で自分の本分を全うする彼の姿に感動したことと、仮面ライダーという概念にこのような描き方もあるのかという衝撃で俺はこの部分を高く評価したい。


以上のように、従来の「仮面ライダーにおけるイメージ」を真っ向から否定し本作らしさを追求した描き方は本作で一番評価したい部分である。


・まとめ

16作目にもなりつつも未だに挑戦的な姿勢を見せていく本シリーズ。
近年の不満点でもある無駄に多いだけのフォーム数や武器、強引な魔進チェイサーとの戦いの数々や中盤までのダレるシナリオと挙げればたくさんの反省点もあるが、これらは次回作以降の改善を求めたいところ。
事実、「鎧武」において最も批判点の多かった「劇場映画との強引なタイアップ」「陰鬱すぎて見るものを選ぶストーリー展開」などは本作では完全になりを潜めており、特に前者に関しては大幅な改善が見られたことは鎧武で失敗していたことを公式が暗に認めたことだと感じる。
挑戦をすれば失敗はつきもの。ならば次回作をより良いものにするためにこの失敗を糧にしてほしい。

何より、本作は「仮面ライダーの概念」の新たな解釈を見せてくれた。
本シリーズはまだまだこれからもやっていけるんだな、という期待が持てたという意味では大いに評価したい所。
仮面ライダーではあるが、どこまでも仮面ライダーのアンチテーゼをしていたことは本作の立派な個性であり、そんな本作らしさが俺はとても好きであるとしてこのまとめを締めとする。


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一年間、お疲れ様でした
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