バンダイチャンネルに加入してから、約1か月単位で視聴しています昭和ガメラシリーズ。
今回は第3作目である「大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス」のお話です。


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タイトルが平成ガメラの1作目である「大怪獣空中決戦」に似てるけど、ガメラとギャオスが戦うって以外は全くの別物ですw

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結論から言うなら、本作からガメラシリーズは子供向けにシフトチェンジしていったんだなっていうのがよく伝わる作品。「ガメラ」と「子供」という二つがシリーズで重要なファクターになったのは本作から確立したんだろうね。
子供向け娯楽映画って観点で見るなら一種の完成形だったと感じた。


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こちらは個人的には結構好きな前作「大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン」
ただ、本作は子供が見るには中々に辛い作品だったかなとは見終わった後に思ったこと。
具体的には人間のエゴという難しいテーマであることと、作中の登場人物がこぞってクズしかいないこと、敵であるバルゴンが出てくるまでが本編の3分の1に差し掛かったあたりというスロースターターだったことなどなど、全体的に重苦しい作品だったからね。子供も出てこないし。
ただ、怪獣と怪獣が戦うって要素は本作から継承されたことだし、何よりガメラとバルゴンの激闘は本作の戦いより好みなので総合的に見るなら好きな作品。


本作は前作とは徹底的に差別化を図っているのが特徴的。
一例を挙げるなら、

  • 人間ドラマ部分は理解できなくても本作を楽しむ分には問題ない作りになっている
  • ギャオスは本編開始早々に登場する
  • ガメラは徹底して子供を守る守護者として描写されている
  • ギャオスを倒す決め手は子供の言葉がヒントになっている
  • EDテーマを初めて導入。ガメラを讃えるヒーローソング。

……といった感じで、子供が視聴するに耐えうる娯楽性を追求した作品となっていた。
一応本作の背景には、「山村とその近辺で行われる道路工事による土地間の問題」っていうのがあってギャオス倒す最終的な方法はここも関係しているっちゃしてるんだけどそんなことよりガメラとギャオスの戦いを見ようぜ!っていうのを前面に押し出しているかね~。
防衛隊の理屈を説明するシーンなんかも子供に配慮したのか前作より少なめになっているし、前作に比べると圧倒的に見やすくなっていて退屈なシーンもさほど少なかったのは素晴らしい。
 

最初に平成ガメラ1作目の話を挙げたけど、本作に登場するギャオスはぶっちゃけ平成版よりも遥かに強敵ッ!

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この超音波光線必ず殺す技「必殺技」に相応しい凄まじい威力を劇中で叩き出している。
自衛隊のヘリや戦車なんか即破壊、ガメラにも戦闘開幕でぶっぱなして腕切断するんじゃねーかって勢いの血を噴き出させるほど無敵っぷりを発揮していて印象的。
平成ギャオスにも似たような技はあるけど、個人的に印象の面で言うなら圧倒的に昭和版のほうが上だったね。


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子供向け、とは言ったけどガメラやギャオスの体液が流れ出るシーンは結構エグい((((;゚Д゚))))


後、平成版に比べてガメラとギャオスの個性は全く正反対になっていて、どちらが有利なフィールドに持ち込んで戦うのかっていう部分がクローズアップされているのも特徴。



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これは2回目の名古屋での戦いのシーン。
ガメラが自分の得意である水中にギャオスを引きずり下ろそうと必死になっているシーンで、それに必死に抵抗しているギャオス。


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そしてこちらは3回目の最終決戦。
ガメラが甲羅で超音波光線から身を守っていることをいいことに、足で掴んで3回にわたって地面に叩き落とす。
ガメラも空を飛ぶことは出来るけどギャオスほど自由に動けるわけじゃあないし、ギャオスが空中という得意なフィ-ルドに持ち込んだことによって起こった一方的に攻撃するシーンだった。


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ああ、映画のポスターにもなってるけど、両手と顔出して足部分だけジェット噴射させてギャオスに突撃する!ってシーンは笑ってしまったw
この形態はシリーズ初だね。一応空中は苦手ではあるけどガメラなりの意地を見せてた感があったねw
見た目はダサいがギャオスには致命傷負わせてたし馬鹿にできなかったw


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そしてこれは最終決戦のラスト。
ガメラが必死にギャオスを掴み取り、ギャオスを仰向けにして紫外線(※ギャオスは紫外線を浴び続けると細胞が死滅する)に照射ッッッ!
ギャオスは首を動かすことができないし、地上というフィールドの面で見てもガメラのほうが有利だってのがよくわかる描写だった。
あれ、なんだろう、この熱さジョジョの1・2部っぽいなw


・・・という感じで、陸海空という得意なフィールドにお互いがどう持ち込むのか?というのが戦いの主軸になっていて、その度に個性溢れる戦いを展開していたね。


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最終的にはガメラがギャオスを火山に連れ込んでそのままレッドフォールの要領で落とし込んで〆なんだが、その断末魔の超音波光線が何とも物悲しく感じるな((((;゚Д゚))))
ここまで散々暴れ込んでいたのに、その最期はあまりにも呆気ないものだったから・・・ね。
余談だけど、意味合いは全く違うけどこの光線が届きそうで届かないって演出は、最近まとめ動画を見た「超ロボット生命体トランスフォーマー マイクロン伝説」のスタースクリームを思い出してしまったよ(´;ω;`)


oFaas


ダイガンダーの後枠でリアルタイムで見ていたはずなのに、サイラバの曲以外一切覚えてないっていう作品。
DVDは再販されてなくてすげー高価らしいがまた見たい作品だなぁ~。



総合的に見ると前作に比べると少し規模が縮小したかな?って感じではあったが、見やすさを重視した作風から「昭和ガメラでどれから見ればいい?」と言われれば本作を真っ先に挙げるかもしれないってくらいにはオススメ!
平成ガメラがお好きな人は、昭和のギャオスとの違いに驚くこと間違いなしなんで、その点でも面白いかもしれない。ガメラ除けば唯一の昭和と平成とでまたがって登場してる怪獣だしね!

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来月は第4作「ガメラ対宇宙怪獣バイラスを見るよーヾ(*´∀`*)ノ

 

(2015年9月14日 21時55分追記)
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